2013.07.28
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大人気ドラマ『孤独のグルメ(Season 3)』 主演 松重豊「ひとりでも旨いものは旨いんだ」

フライデー プロフィール
料理のおいしさを嚙みしめるシーン。松重は、食べ方が汚くならないように気を付けて演じているという

「それが意外にも、一人でもキッチリ食べられるんですよ。肉類などのタンパク質や野菜なら、いくらでも食べられるものなんです。ただ、炭水化物が続くとさすがにキツいですけどね」

 さらに、S1とS2の両方でよく登場した料理が焼き肉と激辛料理だ。なかでもS2第6回の四川料理『珍々(ゼンゼン)』では、一口食べた瞬間のむせ具合や、吹き出す汗を拭いながら食べるシーンが印象的だった。

「たしかにすごく辛かった(笑)。でも、僕は辛い料理が好きなんですよ。辛いものを食べて本当に顔が赤くなって本物の汗が吹き出す演技なんてできないですが、このドラマでは本当に辛いものを食べているから、素のままのリアクションなんです。そう考えると、ドラマではなくドキュメンタリーに近い気がします」

 辛い料理といえば、他にも印象的なものがある。S1第3話で登場した中国家庭料理『楊(ヤン)』の「汁なし担々麺」だ。

「あそこの担々麺は衝撃的でした。とにかく辛いんですが、山椒が効いているからか、一般的な辛さとはちょっと違う。口の中が痺れるような不思議な辛さで、やみつきになってしまうんです」

 大学時代に中華料理店でアルバイトをしていた経験から、今でも餃子やレバニラ炒めを自分で作ることがあるという松重。実は、私生活でも五郎並みに〝孤独なグルメ〟ライフを楽しんでいるという。

「〝ひとりメシ〟こそが、地方ロケの醍醐味! 僕は仕事で地方の知らない街に行くと、おいしい店を探すために、嗅覚を働かせながら商店街を3往復ぐらいしちゃうんですよ(笑)。ちなみに、料理の当たり外れの〝勝率〟は50%以下かもしれません。ただ、そのお店の9割の料理がダメでも残りの1割にすごい絶品があるとか、メシはそこそこでも、おばちゃんのトークが最高に面白かったとか、ひとりメシの思い出は、料理の味だけではないんです。

 それにひとりだとお店の方とも自然と会話しますし、その土地ならではの郷土料理の情報を仕入れられることもありますよ。最近、仕事で訪れた北海道・芦別市で『ガタタン』という郷土料理に出会ったんです。小麦粉を練ったすいとんのようなものや、海産物など10種類くらいの具を入れて、とろみをつけた塩味のスープ料理。あれは、おいしかったなぁ」

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