佐々木芽生 第4回 「全米50州の美術館に計2500点のヴォーゲル・コレクションを贈る計画を通じてロード・ムーヴィを撮りたかったんです」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ ハーブとドロシーをアーティストたちが囲んでパネルディスカッションが開かれるシーンはまた感動的でしたね。あそこでわたしは凄くセンチメンタルな気持ちになりました。

立木 えっ、シマジがセンチメンタルになったって!? 本当かどうか、おれも観てみよう。

シマジ 前編はレンタルでも観られますよ。後編は恵比寿の写真美術館の上映はもうそろそろ終わるでしょうが、またいろんなところでやる予定なのでしょう?(※これは対談時の状況です。詳しくはこちらをご覧ください)

佐々木 はい、全国の劇場で上映予定です。もうすぐ横浜でやります。(現在横浜の劇場、ジャック&ベティで上映中)

立木 このシマジがセンチメンタルになったというぐらいだから、横浜まで観に行くかな。

佐々木 有り難うございます。

シマジ わたしはサロン・ド・シマジのバーにくるカップルに必ずこの前後編を観るようにいっているんです。これ以上の夫婦愛はないですよ。みんなに観てもらいたい名作映画です。

佐々木 有り難うございます。

立木 お前から夫婦愛の話は聞きたくない。セオがいうならわかるけどな。

セオ ぼくは前編しか観ていませんけど、感動しました。

立木 夫婦愛にか?

セオ ハーブ&ドロシーすべてにです。

シマジ 50点の作品を贈られた美術館がヴォーゲル・コレクションを飾っているところへ、ドロシーがハーブの車椅子を押しながらやってくる。インタビューを受けたドロシーが「あの絵はいくらで買ったんですか」と訊かれて「値段は秘密よ」と答えるところがまたいいですね。

 ドロシーがハーブの墓に行ったとき、白い蝶を見て「あれはハーブなのよ」といったのにも泣けました。そして「もうわたしたちのコレクションは終わった」のというところもすばらしいですね。