特別対談 金本知憲×下柳剛
鳥谷、藤浪……阪神を変えた男たちを語ろう

フライデー プロフィール

金本 これ言うてんの、オレじゃなくてシモやで(笑)。いまも後輩たちにもイジられとるらしいけど、本人からしたら心外やと思うで。下に対しては基本親分でいたいタイプやから。なのに誰もついていっとらん。オレの送別会も、1次会終わったらダッシュで帰ったもん。

下柳 そやった、そやった。

金本 あれけっこう顰蹙買っとったんやで。

下柳 弟(新井良太)はついて来とったけどな。

金本 あのとき、後で2次会に呼びつけたんや。「こんな日にオマエ帰るか?」って言うたら「いや、来るつもりでした」って。ウソつけ(笑)。まったく、なんちゅう言い訳しとんのや。ホント天然。

下柳 天然……ある意味天才ね。今シーズンはかつて広島時代に鍛えてもらった水谷コーチが阪神に来て、カープ時代のようなキツい練習をいっぱいやらされて少しマシになってきたけど。

金本 そうそう、こないだの新聞もおもしろかったよ。6月27日のオフに特打ちをしたらしいんやけど「体のデカいヤツはとにかく振り込んで走り込まなきゃいけない、って大下(剛史・広島時代の打撃コーチ)さんにずっと教えられてきた」って記事が載ってた。なぜ大下さんの名前出したかっていうと、今度久々に会うらしいのよ。だから「いまも教えを守ってます」ってゴマすってるわけやね(笑)。もう、計算が透け透け。

下柳 大下さんの名前は、いままで一度も出してないやろからね。

金本 しかも、いかにも「自発的にやってます」みたいなカッコいいこと言っておいて、水谷コーチからは後の談話で「やらんヤツはやらせないけんのよ」って言われとるし(笑)。家でこの記事見て、笑いすぎてふんぞり返って受け身とったもん。いまも西岡がたまに新井をおちょくってるのはおもしろいよね。ほんとに西岡は新井いじりに関してはオレの後継者。もっともっと新井がイヤがるツボを教えていかんと!

阪神はこれからが正念場

下柳 阪神のこの先やけど、優勝は難しいやろ。これからドーム球場がホームと甲子園がホームとの差が出るからね。コンディションのつくり方が阪神のほうが絶対難しくなる。いまの時点でトップに出て差をつけてないと。オレらが優勝した'03年、'05年はこの時期ダントツ首位やったもん。

金本 '03年は7月にはマジックついとったしね。