邦丸: いやー、今週の火曜日、びっくりしましたけど、7月2日付けのスポーツ報知の社会面に「佐藤 優氏、新党大地から参院選出馬へ」という見出しが出ていまして、これを見て、おい、ちょっと待てよ、今週の金曜日のコメンテーターは佐藤 優さんだよなあと……。
佐藤: 大選挙演説をしかねないと。
邦丸: 公示しちゃった後だと、番組に立候補者を出すというのはなかなか難しいということもあるので、おい、どうなんだと。優さんに連絡をとろうと思っても、なかなかうまくいかずにいたところ、結局その日の夕方、新党大地の鈴木宗男代表を激励する会が開催されて、そこで佐藤さんが「聞いてないよ、そんな話」とおっしゃった。
佐藤: そうなんですよ。朝早くから電話がガンガン鳴るんですね。国際電話はちょっと音が違うからわかるんですが、国際電話じゃなかったから取らなかったんですね。国際電話なら、スノーデン事件か何かでモスクワからかなあと思ったんですけど。でもあまりにしつこいから取ったら、詰問調なんですよ。「なんでもっと早く言ってくれなかったんですかっ」と。
佐藤: ある編集者なんです。要するに、今、邦丸さんがおっしゃったように、候補者はテレビやラジオだけでなく、雑誌にも寄稿できないんですよ。そうすると、もうゲラになっているのに、私の書いたものが出せないということになったら、そのページが白になる。今からではもう技術的に誰の原稿も入れられない。もう広告を入れるしかないじゃないですかと、詰問調なんですよ。「え、何の話ですか?」と聞いたら、今日の新聞に「立候補」と出ているという。そんな事実もないし、僕は取材も受けていない──と、こういう話なんですよ。
伊藤: 取材もせずに出馬決定と書くなんて、すごいですね。
佐藤: だから真相を調べたんですよ。そうしたら、どうも鈴木宗男さんに非常に近い人が、「実は隠し玉がある。鈴木宗男さんと長ーーーく付き合っていた外務省の人で、それ以上は言えない」と・・・・・・。
邦丸: はははは。
佐藤: そうしたら、いつの間にか私だということになっちゃったんですよ。