フェイスブックはなぜ、グラフ検索の機能を制限したのか?

1月15日、グラフサーチ機能の試験運用を発表するザッカーバーグ氏 〔PHOTO〕gettyimages

 フェイスブックが今年1月から試験運用していた「グラフ検索」が、今週から一般ユーザーも使えるようになった。ただし当初は英語圏のユーザーに限定され、その機能も大幅に制限される。

●"The Limits of Facebook's Search Tool" The New York Times, July 8, 2013

 グラフ検索は、人間が普通に話す言葉でフェイスブック内の様々な情報を検索できるサービスだ(参照: http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34660)。たとえば「私の友達が好きな音楽は?」とか「よく行くレストランはどこ?」といった問い合わせによって、フェイスブック内にある「人」や「場所」等に関連する情報、さらには写真などが検索できる。

当初の検索対象は「チェック・ボックス」と「いいね!」データだけ

 ただし、上記ニューヨーク・タイムズの記事によれば当初の検索対象は、かなり限定的なものになる。いわゆるチェック・ボックスや「いいね!」ボタンなど、ユーザーが意図的に選択したデータのみが、当初のグラフ検索における検索対象になる。

 たとえば、最も典型的なものはユーザーのプロフィール・ページだ。読者の皆さんも、ご自分のフェイスブックのプロフィールを改めてご覧になれば一目瞭然だが、あそこはチェック・ボックスの集合体である。つまり自分の氏名、居住地、職歴、学歴など基本データの入力欄があらかじめ用意されており、それらをどこまで入力し、どのレベルまで公開するかをユーザー自身が意識的にチェックして決めている。

 このように整理整頓され、コンピュータが処理し易い形になっているデータを「構造化データ」という。

 同じく「いいね!」ボタンも、構造化データの一種と見ることができる。これはまさに「1(好き)」か「0(そうでない)」かのビット情報に置き換えることができ、それらの加算値として各種商品やサービス、場所などの人気度を容易に計測することができる。これもコンピュータが扱い易い構造化データである。

 従って当初のグラフ検索は、基本的に上記プロファイル情報と「いいね!」情報のみを検索対象にすると見ていいだろう。たとえば「A県B市に住んでいて、C高校をD年に卒業した人は?」とか「私の近くに住んでいてテニスが好きな人は?」とか、その類の検索である。

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