[ボクシング]
近藤隆夫「8.25村田諒太vs.柴田明雄、勇気あるマッチメイクに拍手!」

スポーツコミュニケーションズ

下馬評は村田有利だが

 果たして勝つのはどっちか?
「実力的に村田が上でしょう。五輪で金メダルを獲得するのは、プロで世界チャンピオンになるより難しい。ボクサーとしての戦闘能力には差がある」

「有利なのは村田。ディフェンスの技術ひとつとっても差は明らか」

「アスリートとしてのバランス能力が違います。普通に考えれば、村田の動きのスマートさが際立っての判定勝利でしょう」
 私が聞いた限り、関係者の間では「村田優位」の声が圧倒的に強い。

 だが、果たして、そうなるだろうか。

 確かに「センス」という点において、村田に分があるとの見方はうなづける。それでも、実は、センスがそのままリングで活かされるとは限らないのが格闘競技のおもしろいところである。勝敗を分ける最大要素は、経験、そしてメンタルだったりするのだ。

 村田より5歳上の柴田は、ここまで決してエリート街道を歩んできたわけではない。いや、むしろデビュー直後は負けが続き、大した期待もされていなかった。壁にぶつかり、跳ね返されることを繰り返しながら、コツコツと自分を磨き、ここまで這い上がってきた苦労人だ。

 有名なわけでもない。コアなボクシングファンならともかく、普段はボクシングを見ないお茶の間のファンは村田のことは知っていても、柴田の名前を初めて聞く人がほとんどだろう

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