佐々木芽生 第1回 「NYはすべてが破綻状態で、生活するのは大変。でも、そのヒリヒリ感が堪らないんです」

島地 勝彦 プロフィール

セオ そう考えると日本の保険制度はまだ立派なものです。

シマジ 70歳になると医療費負担が1割になるんだが、その有り難味がよくわかる。

ジャズ喫茶でウィスキーの飲んでいた札幌南高時代

佐々木 それにしてもここはシングルモルトの森ですね。シガーはあのきれいな木箱に保管されているんですね。シマジさんは何歳からタバコを吸っているんですか?

シマジ 16歳のときからです。

佐々木 わたしは14歳から吸いはじめて、20歳になったらやめようと考えていたんですが、結局、やめられたのは30歳でした。

立木 田舎の子は頭がいいほど早熟でタバコや酒を飲むものだけど、14歳というのはまたずいぶん早いね。

佐々木 高校1年のときにはジャズ喫茶に行って、タバコを吸い、ウイスキーを飲みながらジャズを聴いていました。

セオ どちらの高校ですか?

佐々木 札幌南高校です。

セオ バンカラで有名な受験校ですよね。

佐々木 そうです。変人が多いので有名という人もいわれます(笑)悪名高き札幌南高校です。

セオ 佐々木監督もそうですけど、有名なクリエーターを輩出してますよね。作家の渡辺淳一さんやエコノミストの山崎元さんなんかもそうでしょ。出版業界の編集者にも札幌南高校出身者は多いですよ。

立木 多分、大学生活の4年よりも高校生活の3年でその人の人生は大体決まるんじゃないかな。

シマジ それは面白い視点だね。出身大学より出身高校を重視せよか。たしかに、十代の多感なときどう過ごしたかでその人の運命は決まるのかもね。佐々木監督は相当、高校時代の環境に影響された口でしょうね。

佐々木 自由闊達な私服の高校でした。毎年4月によそ行きの服を着た新入生が入ってくると、"新入生歓迎会"と称して上級生が生タマゴやケチャップをかけまくって手荒く歓迎するんです。で、そのクリーニング代は生徒会費から支払われるんです。

 わたしたちのころは1学年450名で、そのうち女子は100名くらいでした。この間、何十年かぶりに母校を訪ねて校長先生に会ってきたんですが、生徒たちは昔と違ってかなり温和しくなっていましたね。

シマジ 時代なんでしょうね。佐々木監督は家でもタバコを吸っていましたか?