【第1回】はこちらをご覧ください。
安藤: 他にはどんなことを書いていたんですか? 今の堀井雄二さんから『セブンティーン』という雑誌がつながらないんですけど(笑)。
堀井: あとは、都内の男子校の学園祭のレポートとかスケジュールとか、イモ欽トリオの「欽ドン!良い子悪い子普通の子」の記事とか。あと、今でも人気ですけれども、京都に「地主(ジシュ)神社」ってあったんです。
安藤: 恋結び、縁結びの?
堀井: 当時、すごく地味な神社だったんです。
安藤: 今ではカリスマ的な。
堀井: そこへ行くと石が2つあって、うまく歩くと恋が実るみたいな言い伝えがあると聞いて。
安藤: 今もありますよね。
堀井: そこへ取材しようということになって、記事にして掲載したら、次の週から女子高生がすごく押しかけて・・・。
安藤: すごい! 仕掛け人は堀井さんだったんですね。
堀井: そうしたら、そこの神主さんが、その週から『セブンティーン』に広告を出すようになったと聞きました。
安藤: すごい。それ今から何年前の話ですか?
堀井: もう30年ぐらい前かな。その後、今から10年くらい前に、そういえば昔、このあたりの神社を「取材したなあ・・・」と思って立ち寄ったときに、ぱっと見たら、すごく派手な神社になっていて、かなりびっくりしました(笑)
安藤: あの地主神社人気の仕掛け人は堀井さんだったんですね。石と石の間を目を瞑ってやると、恋が叶うとか。そうだったんですね。私、数年ぐらい前にやりました(笑)。
堀井: ボクが仕掛け人ということではないですが、あの記事が、きっかけになったとは思います。なつかしいですね。
安藤: ところで企画などを考えていくというのは、やっぱりもともとお好きだったんですか?
堀井: 面白いですよね、いろいろ考えるのは。
安藤: 小さいとき家から30秒先のところまでおばあちゃんに手をつないでもらっていた少年、堀井雄二さんが?
堀井: 引っ込み思案だったけど、考えることは好きだった(笑)
安藤: でも、その頃にはもうお仕事もされて。大学も、休校のあとは?
堀井: そうですね。6年生までいたんですけれども、6年までいきながら、そういうライターの仕事をやっていましたね。だから、卒論も原稿の締め切りを抱えながら書いた記憶があります。