番長ジョッキー・藤田伸二「間違いだらけの日本競馬界」

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フライデー プロフィール
北海道は藤田の生まれ故郷でもある。親しい騎手仲間と一緒に、札幌で飲むこともあるという

馬場についても納得できない面がある。日本の馬場は芝が短く固い高速馬場。コースレコードを出すためかもしれないけど、この馬場では馬の脚が痛んでしまう。〝国際化〟を目指すなら、ヨーロッパの馬場のように芝を伸ばして馬脚を大切にするべきです」

藤田は、他にもJRAに訴えたいことがあるという。その一つが裁決制度だ。

「実は、レースをジャッジする裁決委員は、騎手未経験者ばかり。レースをしたことがない人に正しいジャッジができるとは思えない。

審議の際は、被害騎手、加害騎手の両者を裁決室に呼んで事情を聞くシステムなんだけど、結局、判定を下す権限があるのは裁決委員だけ。ならば、最初から裁決委員だけで決めればいい。つまり、自分たちでは分からないから、事情聴取しているんじゃないかと思うんですよ。

あまりにも納得がいかない裁決が多いから、裁決委員の世話にならないためにも、オレは人一倍フェアプレーにこだわってきたんです」

現在は、家族とともに札幌市に住み、レース時のみ、各地の競馬場へ移動する生活を送っている藤田。引退後のプランはまだ定まっていないという。

競馬界を牽引し続けてきたトップジョッキーの最後の訴えを、JRAはどのように受け止めるのだろうか――。

「フライデー」2013年6月21日号より