[NBA]
杉浦大介「レブロン・ジェームス、歴史との戦い」

~2013年ファイナル展望~
スポーツコミュニケーションズ

カギ握る周囲の選手たち

 レブロンはプレーオフでの16戦で平均26.2得点、7.3リバウンド、6.4アシストとハイレベルで安定しているのに対し、ウェイド(平均14.1得点)、クリス・ボッシュ(同12.3得点)、レイ・アレン(今プレーオフではFG成功率38.9%)は低迷。脇役のサポートが乏しかったがゆえに、イースタン・カンファレンス・ファイナルではインディアナ・ペイサーズに第7戦まで粘られるほどの大苦戦を味わう結果となってしまった。

3点シュートの得意なアレンの貢献も重要だ。

 体調不良の選手も多いヒートのサポーティングキャストたちは、最後の大舞台で奮起できるのか。あるいは鍵となるパーカーへのディフェンスから、重要な場面での得点に至るまで、やはりレブロン頼みとなってしまうのか。

 第1戦ではスパーズが先勝し、ヒートにとって幸先悪いスタートとなった。前術通り完成されたシステムを誇るスパーズは、やはり個の力だけで突破できる相手ではない。それだけに、特に“ビッグスリー”を形成するはずのウェイド、ボッシュの状態が徐々にでも上向かなかった場合、厳しい戦いが続くようにも思えるが……。

「彼ら(スパーズ)は2007年に僕たちのホームコートで勝ち、優勝を祝っていった。そんな経験を忘れるべきではないんだ」

 そう語るレブロンにとって、古豪相手の6年ぶりのリマッチは、自信のレガシーをも左右しかねない重要な戦いである。

 若手の多いオクラホマシティ・サンダーを4勝1敗で下した昨季より、はるかに険しいシリーズになることは必至。しかし、この難関を突破すれば、得られる賞讃もより大きくなるに違いないのである。

杉浦大介(すぎうら だいすけ)プロフィール>
東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、NFL、ボクシングを 中心に精力的に取材活動を行う。『スラッガー』『ダンクシュート』『アメリカンフットボールマガジン』『ボクシングマガジン』『日本経済新聞』など多数の 媒体に記事、コラムを寄稿している。
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