堀賢一 第1回 「立木さん、じつはシマジさんのおかげでわたしは東京に家を建てられたんです」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ じゃあ、ネスプレッソをもう一杯淹れているうちに、ご用意しますか。

 えっ、"サロン・ド・シマジ"のファーストリリースは、55.1度もあるんですか。しかもボトリングナンバーが1/260じゃないですか。

シマジ 何よりの僥倖は肥土伊知郎が気前よく26年ものの羽生樽を開けてくれたことなんだ。

 これをいくらで売ったんですか?

シマジ 3万円だよ。

 安い!! だってたしかイチローズモルトの23年が5万円でしたよね。

立木 肥土さんはまた、シマジの「何よりも尊いものは友情である」作戦に騙されたんじゃないの。

シマジ ご明察。伊知郎は今回1,000万円ぐらい損したかもしれないね。

 肥土さんは、1,000万円の宣伝費を使ったと思っているんじゃないですか?

シマジ たしかに今回、3万円出してシングルモルトのカスクストレングスをはじめて買ったおれの信奉者たちは沢山いると思うね。これはストレートではなく、トワイスアップで飲んでください。いま、おれがシェーカーを振りましょう。

 シェーカーの振り方も様になっていますね。

セオ シマジさんは毎週土日は新宿伊勢丹メンズ館8階のサロン・ド・シマジでシェーカーを振っていますから。

 若いときからバーマンになりたいと言っていましたから、まさに夢がかなったわけですね。

シマジ まったくその通りだね。神はまだわたしを見捨ててはいないようだ。

立木 神さまもお前には呆れているんじゃないか。