文/フォッケ ウルフ
ここ数年、クルマはHVがブームになりEVやPHVが量販車として登場した。長いクルマ界の歴史から見るとクルマ作りにおいて大きな変革期といえる。
そこで思った。「クルマ以外の乗りものは最近、どのように進化して実用化されているのか?」と。いろんなジャンルの〝乗りもの〟の最新型を取材し、どんな性能があり、どう進化しているのかをチェック。各項目最後の「■この乗りものの進化度」は、基本的に初期型と最新型の進化具合で数字を入れてみた。
まずは建機の世界から。昔と比べて現在はどう進化したか? 建機といえばブルドーザーでしょう。日本最古のブルドーザーはコマツのG40。昭和18年、旧日本海軍の依頼を受けて1カ月で完成させたものだ。それのエンジンは4スト水冷の7・6ℓだが、最高出力50psという可愛らしいものだった。
いっぽう最新のブルドーザーは、例えばキャタピラー社のCAT D7Eというモデル。これはインバータ制御のディーゼルエレクトリックで、最高出力は238ps。4モード速度プリセットダイヤル付きで、作業員さんも楽ちんです!
■この乗りものの進化度 (4)
形だけ見ると古いやつも最新型も似たようなものに思える。しかしその制御の細かさや回転半径、そしてパワーなどはずいぶん進化しているのだ。