特別企画 あの世紀の結婚から、6月9日で20年

あの笑顔が再び戻ることを
週刊現代 プロフィール

「妻」として愛されている

 また、雅子妃の友人の一人も、現在の雅子妃の変化をこう嘆く。

「雅子さまは誰よりも視野が広く、先進的で協調性もあって、本当に頭がいい人だなと常々感じていました。でも、愛子さまの通学や校外学習への付き添いなどを見ると、『自分の子供さえよければいい』と考えるようになってしまったのかな、と。昔の雅子さまを知っているだけに、残念でなりません。皇室に入って雅子さまの一生は、愛子さましか心の拠り所がない人生になってしまった。そう思うと、今幸せとは言えないのではないでしょうか」

 こうした変化の末、'04年、皇太子のいわゆる「人格否定発言」が飛び出す。「雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」と暴露したのだ。これは、男子誕生のために雅子妃の海外訪問を制限する動きがあったことを示唆し、波紋を広げた。前出の香山氏が語る。

「人格否定発言は、皇太子が雅子さまの気持ちを代弁したものだと思います。これに象徴されるように、皇太子は雅子さまに逆らわず、あらゆるお膳立てをするという部分がある。それには、皇室外交に励んでもらうという結婚時の約束を反古にしてしまった負い目が根底にあるのでしょう」

 このひたむきな皇太子の献身を、漫画家の倉田真由美氏は高く評価する。

「雅子さまは私より少し年上ですが、我々世代は結婚しても旦那や旦那の実家に縛られず、自分のペースを大事にしたいと思っています。ところが、いきなり自分の感情で生きることさえ許されない皇室に入ってしまえば、パニックですよ。そんな環境の中にあって、何があっても妻を守る旦那というのは素晴らしいと思います。嫁姑問題や跡継ぎ問題など、結婚にまつわるトラブルは一般家庭でもよくある話。でも、旦那が嫁につくか姑につくかで状況はかなり変わる。そういう意味で、雅子さまは『妻』として幸せだと思います」

 夫の愛を一身に受ける妻—この構図は、皇室外交を夢見ていた雅子妃が、やむなく辿り着いた安らぎの場所だ。しかし、この安寧すら非難されるのが、今の皇太子夫妻の現状である。「雅子妃に振り回され続け、一向に状況を打開できない皇太子」。一部からは、そんな不満の声も聞こえてくる。近年マスコミを賑わす「廃太子論」や「皇位継承権の譲位論」、果ては「離婚論」などの論調も無縁ではない。

 そして'04年、適応障害の診断が下される。病名としては耳慣れないが、病状は「うつ病に近い」(精神科医)ものだと言われる。