特別企画 あの世紀の結婚から、6月9日で20年

あの笑顔が再び戻ることを
週刊現代 プロフィール

 実際、雅子妃の「公務」と呼べるのはウィレム・アレクサンダー新国王の即位式と、その後のレセプションへの出席だけ。新国王主催の夕食会も、前日にベアトリックス前女王が開いた晩餐会も欠席した。そしてその翌日、さらに物議を醸す行動があった。別の宮内庁記者が言う。

「雅子妃の父で、オランダ・ハーグにある国際司法裁判所判事の小和田恆氏と母の優美子さんが、ホテルに雅子妃を訪ねてきたのです。皇太子が同席したとはいえ、新国王との夕食会を欠席して親に会うのかと批判されても仕方ない」

 雅子妃に近い人物は、こう言って心配する。

「そもそもご両親が住んでいるオランダだからこそ、雅子妃は外遊を決意したはずです。ご本人としては必死の思いで公務をこなし、ホッとして両親に会われた。それがまた批判されるようでは、どうしていいかわからなくなり、さぞお気持ちが沈んだことでしょう」

 とはいえ、税金で外遊に出て、公式行事より家族のイベントを優先するのはけしからん、という論理には一定の説得力がある。

「雅子妃にとって、今回の外遊は公務というより『リハビリ』です。雅子妃のオランダ訪問は現地の新聞でも、『うつ病で療養中のプリンセス』と報じられました。実際、雅子妃の主治医の大野裕医師が随行し、即位式ですら『ドタキャンの可能性はゼロではない』とされていたほどです。雅子妃を見続けてきた記者たちは、即位式で雅子妃を見て『悪い時の顔だね』と囁き合っていました。寝不足に加え、薬の影響もあるのか、目がトロンとした独特の表情でした」(前出の記者)

 なぜ、こんなことになってしまったのか—。

 次ページの年表を見てほしい。結婚前の小和田雅子さんの経歴は実に華やかだ。米ハーバード大学経済学部を卒業後、東京大学法学部に学士入学。その後中退して外務省に入省し、外務省初の女性キャリア官僚として世界を舞台に活躍した。これほどの経歴があり、なおかつ美人。雅子妃自身、将来に何一つ不安など感じていなかっただろう。

 そんな才色兼備のキャリアウーマンの、プリンセスへの華麗なる転身に世間は沸いた。当時を思うと、現在の雅子妃が置かれている状況は、あまりに切ない。果たして雅子妃の選択は正しかったのだろうか。精神科医の香山リカ氏は、自身も含めた「雅子妃世代」の女性の特徴をこう分析する。

「'63年生まれの雅子さまは男女雇用機会均等法の第一世代です。この世代の女性は、今ほど社会制度が整っていない中で、仕事と家庭の両立を目指して苦しんできました。極めて真面目で自分に厳しいのが特徴で、常に『私はこれでいいのだろうか』と思い悩んでいる。この世代独特の傾向です」