[サッカー]
“さすらいのgoleador”福田健二、香港での新たな旅路

スポーツコミュニケーションズ

決まらぬゴール、勝てぬチーム

 移籍してから1カ月、2カ月と時間が過ぎた。福田はスタメン起用が続いたものの、待望のゴールはなかなか生まれなかった。結果を早く出したいとの思いは日に日に募っていた。

<僕はひとりでドリブル突破してゴールを決めるタイプではありません。前線にパスを出してもらい、そこで泥臭く得点を重ねるのが持ち味だと感じています。ところが、今はなかなか欲しいところへボールが出てこないのが現状です。

若手を食事に誘い、漢字を通じた筆談で親交を深めていった。

 練習ではチームメイトとコミュニケーションをとり、連携は徐々に良くなっています。ただ、最終的には僕が結果で示さないと、真の意味での信頼関係は成り立ちません。どんなにチーム内でしっくりこなくても、ゴールを決めれば世界は変わる。それがサッカーであり、勝負の世界です。僕もこれまで、そういう経験を何度も味わってきました。

 特に僕は海外から来た助っ人の位置づけです。クラブには現在、6名の外国人がいますが、試合に出られるのは4人まで。FW内の競争のみならず、外国人枠の問題とも戦わなくてはならない立場になっています>

 しかも、チームはなかなか勝てなかった。10クラブからなる香港リーグ1部は最下位が2部に降格する。横浜FC香港は最下位転落はなかったとはいえ、残留争いから抜け出せないままシーズンが進んでいった。生活面では家族も引っ越してきて苦労はなかったが、春へと季節が変わるにつれ、香港の気候は厄介な部分もあった。

<3月に入り、気温の上昇とともに、湿度が高い状態が続いています。曇った日が多く、湿度は90%以上。ヨーロッパなどは逆に空気が乾燥していましたから、ここまで多湿な地域でサッカーをするのは初めてかもしれません。

 嫁さんは肌がうるおっていいと話していますが(笑)、体内の水分がどんどん失われるため、気をつけないと筋肉系のトラブルが発生します。僕も前々節のレンジャーズ戦前は少しハムストリングに張りが出て、スタメンを外れていました。せっかく香港まで来て、ケガをするのは一番避けたいところ。水分補給をこまめにし、練習後のアイシングやケアは入念にやっています>