堀潤×安藤美冬 【第4回】
「マネタイズがきちんとできるフリージャーナリスト」を目指します!

[左]堀潤さん(ジャーナリスト/「8bit News」主宰)、[右]安藤美冬さん(spree代表取締役/フリーランス)

【第3回】はこちらをご覧ください。

申請書を出して承認されないと、海外取材に行けない

堀: 僕はアメリカで、市民がしっかり参加している政治やジャーナリズムのあり方を見て、本当に刺激を受けたんですね。で、東京に帰ってきて、官僚的な組織に戻り、日本の政治や行政の様子を見ても・・・。

安藤: ワクワクしませんよね。

堀: だから、もっと外へ飛び出して行こうと思ったんです。実を言うと、退職しようと決めて真っ先に国際記者証を取ったのも理由がありまして。

 NHKの中って、すごくセクショナリズムがはびこっているので、基本的に国際部に所属しないと海外取材が非常にやりにくいんですね。国際部に移らないと、海外に取材に行けないという。

安藤: 海外支局に行くとかしないとダメなんですか? 

堀: ニューヨーク支局とかロサンゼルス支局とかありますけど、国際部の中でも、そういった支局に行ける人の数は限られています。東京でずっと外国の放送を翻訳している人もいますし、国際部だから必ず海外の取材に行けるというわけではない。

 国際部以外の人間が海外取材に行こうとすれば、まず申請書みたいな書類を出して、それを承認するかどうかの委員会みたいなのが開かれて、そこで承認されれば行ける、という流れ。すごくややこしい段取りを踏むわけです。

 でも、何か事件が起こってすぐ取材に行くとなれば、そんなことはしてられないでしょう? 今日、海外のどこかで事件が起こったら、すぐに格安航空券を買って、明日の朝には成田を出発、みたいなのが普通じゃないですか。

安藤: それが本来の姿ですよ。

堀: でも、NHKにいると、そういうことができないんです。僕、アメリカで取材をやりかけたまま、中断して日本に戻ってきた件もあるので、それも続けたくて辞めたというのもありました。その一つとして、まずは国際記者証を取ったというわけで。

安藤: 海外で取材する場合、ビザとかはどうなるんですか?

堀: そうそう、アメリカで取材するにはジャーナリストビザ、通称「I(アイ)ビザ」というんですけど、それが必要になります。前はもちろんNHKの取材用に出してもらっていたんですが、今後は別のメディアの取材のために発給してもらおうと、今、申請の段取りを進めているところです。

 ジャーナリストビザって、いろんなビザの中でもすごく使い勝手が良くて、取得したら5年間有効なんですよ。

安藤: 長いですね。

堀: その間ずっと、アメリカで取材ができるんです。一時就労ビザや教育ビザだと、いろいろな制約があったり、有効期間が短かったりするので、なかなか活動しにくいんですけど、ジャーナリストビザにはその種の制約が少ない。要するに、そういう面でも、アメリカ社会ではジャーナリズムを尊重する制度作りがなされているわけです。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら