堀潤×安藤美冬 【第3回】
日本の政府も組織も、なぜ情報を隠蔽したがるのか

堀潤さん(ジャーナリスト/「8bit News」主宰)

【第2回】はこちらをご覧ください。

こんなにすぐNHKを辞めるとは思っていなかった

安藤: 堀さんって、転校生時代もNHKに入ってからも、確実に仲間を増やしていく力がありましたよね。今、フリージャーナリストになられてからも、宇野(常寛)さんや私もそうですけど、たくさんの人が応援しているじゃないですか。

堀: ありがたいことです。

安藤: 堀さんのツイッターのフォロワー数も、いつのまにか8万人を超えているじゃないですか。NHKにいらっしゃる頃に一度ツイッターをやめて、ゼロから再スタートしたのに、またたくさんの支援者を集めている。どうして、ご自分がそんなに多くの人たちに応援されるんだと思いますか?

堀: 僕のフォロワーさんたちの中には、僕に批判的な関心をお持ちの人もいるみたいなんですけど、そういう方たちも含めて、やっぱり自分が学生時代に抱いた思いをずっと変えなかったことが、皆さんに響いているんじゃないかと。そういう自己分析はしているんですけど。

安藤: 学生時代も、NHKに入った後も、東日本大震災の後も、NHKを辞められた今も、ずっと姿勢が一貫しているところ評価されているようだと。

堀: そうですね。「堀はNHKみたいな巨大組織の中にいたけれども、自分の信念を曲げなかったから応援してやろう」なんて言ってくれる人も多くて、それがすごくうれしいんです。そもそも、僕がメディアで働こうと思ったきっかけは、さっきお話ししたように、諦めている子供たちとか、社会やメディアに不信感を持っている人たちに何かを届けたいということでした。

 そんな人たちに「堀は何か苦労しているみたいだけど、信じる道を突き進んでいる」という様子が伝わって、「私たちも負けずに頑張ろう」「あきらめるのはもうやめて、何かに挑戦してみよう」という気持ちを引き起こせたらいいなと思います。

安藤: 堀さんがNHKを志望したときの動機は、「NHKという大きなメディア組織を変えたい」という強い思いだったわけですよね。NHKに12年間いらっしゃって、堀さん個人はもちろん変化も成長も活躍もされたと思いますけど、「NHKを変える」という当初の思いは果たせたと思いますか?

堀: いや、まだまだ。これからですね。

安藤: 正直、まだNHKで働きたかったという気持ちはありますか?

堀: もちろん。こんなにすぐ辞めるとは思っていなかったので。いつか辞めようとは思っていたけれど、本当にまさか辞めるとは・・・という感じでした。

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