不況知らず。羨ましい~
慶應ラグビー部、関学アメフト部の華麗なる就職先

フライデー プロフィール

 とはいえ、早大ラグビー部も昨年の4年生はキリンビールや東京ガス、野村證券、テレビ東京などに進んだ。トップリーグのチームを持つサントリーや神戸製鋼にも一定の人材を輩出している。

関西中の秀才が集まる

 東に慶應ラグビー部あれば、西には関西学院大学アメリカンフットボール部、「ファイターズ」がある。

 部の創設は戦前の1941年。古豪中の古豪で、関西学生リーグ優勝52回、学生日本一25回のほか、日本選手権優勝1回の戦績を誇る。この実績とともに就職戦線でも抜群の強みを発揮しており、過去5年間だけでも、伊藤忠商事8名、野村證券6名、東京海上日動6名、三井住友銀行5名、電通4名、竹中工務店5名、キリンビール2名など、多くのOBが有名企業への入社を決めている。

 関学アメフト部も、慶應ラグビー部に似て中学部からの内部進学が多く推薦入学が少ない。さらに、関西の有名進学校でアメフトをしている高校生のあこがれこそが、ファイターズ。つまり外部入学組も、極めて優秀な学生たちなのである。

「関学アメフト部は京大アメフト部とライバル関係にあり、京大だけには負けまいと激しい練習をしています。練習器具に京大のユニフォームを着せてタックルする練習を繰り返し、京大戦前夜は4年生全員がホテルに泊まり、自分のホンネをぶちまけ合って『明日死んでも後悔しない』と誓い合う。そういう極限状態で、精神を鍛え、人間的にも成長していくのが関学アメフト部の伝統なのです」(関西学生アメフト連盟関係者)

 本気で日本一を目指している彼らは、一般の学生と違い4年の終わり近くまで競技生活を中心に送る。競技と両立させながらそうそうたる大企業の入社試験をくぐり抜けるために、どのように就活をしているのか。同じく日本一を目指していた、前出の早大OBが語る。

「練習が忙しいので、本当に行きたい企業だけ1~2社しか受けていないという者が多いですね。時間を取られるので、何度もまじめに企業の合同説明会に出る人間はまずいません。最優先事項が日本一になることなので、就活をまともにやらなかった部員は本当にどこにも決まらないこともあります。めったにないことですけどね(笑)。そんなときは監督やOBに口を利いてもらうケースもあります。一般採用で内定を得ても、入社してみたら、実はラグビー部出身だから採用されていたということもあるそうです」

 企業内で評価されるOBが優秀な学生を引き入れ、その関係が連鎖していく。

 かくして、慶應ラグビー部と関学アメフト部の就職2強時代は続くのだ―。

「フライデー」2013年5月17日号より