[アイランドリーグ]
徳島・島田直也監督「ピッチャーは打たれろ!」

スポーツコミュニケーションズ

選手たちとの約束

 野手では開幕前から1番で想定していた吉村旬平がリードオフマンとして打線を引っ張っています。ここまでリーグ10位の打率.317。2試合連続のホームランも放ちました。長内孝コーチの指導の下、しっかりボールを見極め、確実性がアップしました。彼がトップバッターとして機能したことは攻撃面で大きいですね。

 また当初は控えメンバーだった酒井亮がいいアピールをして、ゴールデンウィークからは5番に座るようになりました。主力の活躍のみならず、こういった選手が競争を勝ち抜いてスタメンに名を連ねるのはチームにとっても喜ばしいことです。酒井の頑張りに呼応するようにキャッチャーでも2番手だった小野知久が攻守にいい仕事をしています。

 相手に勝つ前に、チーム内のポジション争いに勝たなくてはならない状況は、必然的に選手の実力を高めます。もちろん、このまま好調が続くとは思っていません。香川も愛媛も高知も必ず巻き返してくるでしょう。

 ただ、選手とは開幕前にひとつ約束したことがあります。それは「目標に向かって最後の最後まで諦めず、全力プレーをすること」です。長いシーズンといっても、公式戦は80試合、半年間だけです。目標を達成するには1分1秒、ワンプレーもおろそかにはできません。野手ならたとえ打てなくても守る。守れない時は打つ。投手なら打たれても次は抑える。これを忘れずに継続していけば確実に自分の身になるはずです。ひいてはお客さんに喜んでいただける結果にもつながるでしょう。

 今のところ、この約束を全選手が徹底できていることが何よりうれしく思います。これからジメジメする梅雨時や、暑い夏場を迎えますが、この気持ちを失うことなく、1年間戦っていく決心です。選手にとっては皆さんの声援が大きな後押しになります。引き続き応援、よろしくお願いします。

島田直也(しまだ・なおや)プロフィール>:徳島インディゴソックス監督
1970年3月17日、千葉県出身。常総学院時代には甲子園に春夏連続出場を果たし、夏は準優勝に輝いた。1988年、ドラフト外で日本ハムに入団。92 年に大洋に移籍し、プロ初勝利を挙げる。94年には50試合に登板してチーム最多の9勝をあげると、翌年には初の2ケタ勝利をマーク。97年には最優秀中 継ぎ投手を受賞し、98年は横浜の38年ぶりの日本一に貢献した。01年にはヤクルトに移籍し、2度目の日本一を経験。03年に近鉄に移籍し、その年限り で現役を引退した。日本ハムの打撃投手を経て、07年よりBCリーグ・信濃の投手コーチに。11年から徳島の投手コーチを経て、12年より監督に就任。