NHK『あまちゃん』に出演する小泉今日子を見て思うこと ほぼノーメークで素顔をさらすキョンキョンすごい覚悟だけど、ちょっと寂しい

週刊現代 プロフィール

 前出の岡田氏は、『ちゅらさん』('01年)、『おひさま』('11年)などの脚本を手がけた経験から、『あまちゃん』における小泉の特異性と重要性を指摘する。

「小泉さん演じる春子という役は、これまでの朝ドラに登場したような『子どもたちを優しく包み込む』イメージの母親ではない。娘のアキを地味だなんだと罵ったり、すぐ怒鳴ったり、キツい母親です。

 特別な決まりはないんですが、朝ドラはやはり朝から見るものだから、あまりドギツいものや台詞は書きにくい。でも小泉さんの童顔と、あの独特の響きのある声なら、多少キツい台詞でも不思議と嫌な気持ちにならずに見られるんです」

 では、長年小泉今日子を見つめてきたアイドル評論家、中森明夫氏はどう見ているのか。中森氏は30年来のキョンキョンファンでもある。

史上最強のアイドルです

 中森氏も「ノーメークはえらい」と評した上で、さらに「『あまちゃん』はキョンキョンありきのドラマ」だと言い切る。

「『あまちゃん』をよく見ていくと、春子の娘・アキとその友人を中心とした青春ドラマ、春子の母を中心としたベテラン海女さんと北三陸の面々の田舎コメディ、とまったく別の二つのドラマが並行して展開されていることに気付かされます。前者は若者向け、後者は団塊世代向け。現代はドラマもこうして2世代が楽しめるように重層的に作らないとヒットしにくい。

 そしてその二つのドラマをつなぐ役割をしているのが、小泉今日子演じる春子なのです。主役はあくまで海女を目指す能年玲奈ですが、物語は小泉今日子を軸に進んでいる」

 さらに、NHKの発表によれば、『あまちゃん』は後半、新人海女として地元のアイドルとなったアキが、本格的なアイドルを目指し上京。全国47都道府県のご当地アイドルから選抜されたアイドルグループ『GMT(ジモト)47』の一員として奮闘する物語になるという。