総力特集 ついにミサイル発射!狂気の金正恩「日本よ、死ね!」緊急内幕レポート 危険な隣人たちと、ウブな日本人
先制攻撃はここが狙われる
「北朝鮮は、韓国全域に届くスカッドミサイル、日本を標的にしたノドンミサイル、グアムまで到達するムスダンミサイルの発射実験を同時に準備してきた。韓国、日本、アメリカを直接狙えることを誇示するためだ。
だが金正恩の真の狙いは、朝鮮半島の統一だ。ミサイル発射の次は、西海岸(黄海)上のNLL(北方限界線)付近や、南北休戦ライン一帯で武力挑発に出るだろう」
こう語るのは、韓国の北朝鮮専門家であるソウル大学統一平和研究院の張容碩博士だ。
北朝鮮の恫喝外交が、日増しにエスカレートしている。
この3月以降、朝鮮戦争の休戦協定破棄、南北ホットラインの切断、開城工業団地の閉鎖、平壌からの外交官退避勧告、韓国からの外国人退避勧告……。常軌を逸した北朝鮮の矢継ぎ早の一方的な恫喝に、東アジア全体が振り回されている。
張博士が続ける。
「北朝鮮は7月27日に、朝鮮戦争戦勝60周年を控えている。金正恩としては、この時までに一定の成果を挙げ、国内での求心力を高める必要がある。だからどうしても、次々と派手なアクションを起こさざるを得ないのだ」
同じく韓国の北朝鮮問題の権威である世宗研究所の鄭成長・首席研究員も、世界最年少30歳の国家元首である金正恩の危うさを指摘する。
「父親の故・金正日総書記は、北朝鮮最大最強の朝鮮人民軍を、3分割して統治した。実動部隊である総参謀部、後方部隊である人民武力部、そして思想担当の総政治局だ。この3権力に自分への忠誠合戦をさせ、巧みに統治したのだ。
ところが金正恩時代になって、この軍の3権の統制が取れなくなってしまった。そのため金正恩としては、対外的にどんどん強硬策をエスカレートさせることによって、生き残りを図っていくしか手がないのだ」
在ソウルジャーナリストの金哲氏も指摘する。
「金正日総書記は、大胆で冒険好きな一面と、慎重で老獪な一面を併せ持った指導者だった。これに対し金正恩第一書記は、前者の部分しか受け継いでいない。性格的にも大変危うい指導者だ」
このように、38度線を隔てて直接、北朝鮮と対峙している韓国の専門家たちは、金正恩が現在行っている極端な恫喝外交を、非常に深刻に受けとめている。
いまの北朝鮮はまさに、窮鼠猫を〓む状態だ。土俵際に追い詰められた金正恩第一書記の狂気が意味するものは何か。そして北朝鮮はこの先、一体どこまで突き進んでいくのか—。
本誌は、あるルートを通じて、朝鮮労働党幹部へのインタビューに成功した。以下、その一問一答をお伝えする。