週現スペシャル 第2部 第3部
「天才」と呼ばれた人が、本物の「天才」に出会ったとき

週刊現代 プロフィール

 私はその領域に至るために、多大な時間を要しましたが、山口さんはクイズ初挑戦でそこまできてしまった。かないません」

「宇宙人」がいれば、「祈る」天才がいて、「なんでもできる人」もいる。文系の天才たちは、個性の塊である。

第3部
この論理力、この記憶力、この想像力
天才さんたちの登場です

 第1部で登場した天才・郡山幸雄が挙げた大天才・児玉大樹は、この4月1日に、東大大学院数理科学研究科の特任助教から准教授に昇格したばかりだ。

 児玉は、「あなたにとって数学とは何ですか?」という質問にこう答える。

「私は日常的に『数学を研究している』と意識することもないし、私の人生において『数学を勉強しよう』と意識したこともあまりなかったですね。

 私の子供の頃からの思考内容の大きな一部分が、世間一般で『数学』と呼ぶものの一部とうまいこと合致していた、というのが私にとっての数学です」

 児玉にとって、算数や数学は「外から与えられるもの」ではなく、「内側から湧き出すもの」だったということだ。

 児玉が補足する。

「ほとんどの人にとって、二次方程式の解の公式や、 x2dx=x3 という積分の式は教科書に書いてあることで、学校などで他人(教師)から習うことだと思います。

 一方、私にとってはそれらの事柄は、小中学生の頃に自分で考えて発見したものであり、『教科書に自分の考えと同じことが書いてあるなぁ』というふうに認識していました。

『数学の一部は私の思考の一部に合致している』と先ほど言ったのは、そういう意味です。この『の一部』がなければもっとカッコイイんですが、残念ながら高校レベルの教科書にも私が知らないことがたくさん書いてあるわけだし、私も数学以外のことも考えているので、この表現にならざるをえないのです」

 児玉の父はNHKのSEで、地震速報や選挙速報の自動化システム作成にかかわった。その父の教えもあり、「小学校1年生の時点で担任の先生より算数ができた」。小学校時代は『マーチン・ガードナーの数学ゲーム』など、もっぱら本で数学の楽しさを学んだ。

 通常、中学受験をする生徒は小学4年生から塾に通うが、彼は6年生から、しかも土日に四谷大塚に通っただけで、最難関の筑波大附属駒場中と麻布中に合格した。

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