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古賀: 最後のテーマは、「日本維新の会(以下、維新の会)とみんなの党」の件です。最近、合流の話がまた出ていますね。参院選が7月にあるので、選挙協力をするのであれば遅くとも3月までには公約などを確定しなければいけないでしょうし、松井一郎さん(幹事長)も橋下徹さん(共同代表)も非常に強くみんなの党と協力したいと言い始めたし。
Gbiz: ラブコールを送っていますね。
古賀: さらに、合流という話まで出ていますね。しかし、これができるのか。聞くところによると、水曜日(1月23日)に松井幹事長とみんなの党の江田憲司幹事長が話をするといいますが。
Gbiz: 明後日ですね。
古賀: 今のままでは合流はなかなか難しいという気がしますね。
Gbiz: 維新の会からは強いラブコールがあるけれど、みんなの党側は腰が引けている感じが出ていますね。
古賀: そうですね。それはなぜかというと、太陽の党と維新の会が合流したことによって、政策がよくわからなくなったからですね。
みんなの党と維新の会は、太陽の党と維新の会が合流する前に政策合意があったわけです。これはわりとわかりやすい内容で、改革を進めようという感じがあったんですけど、結局、太陽の党と合流したことによってそれがチャラにされちゃったんですね。
じゃあ、もう一回仕切り直して前向きの合流ができるかというと、かなり難しいと思う。公務員改革なんて、太陽の党の人たちがやるとは思えないわけですよ。片山虎之助さん(元総務大臣)なんていうのは、渡辺喜美さんが公務員改革をやろうとしていたときに反対側で官僚代表として頑張ったような人ですから、とてもじゃないけどできない。原発ゼロを目指すというのも、これもとてもじゃないけどできそうもない。
そういう基本合意ができないままに、維新の会が太陽の党と合流したのは「野合」だったということですね。
Gbiz: 選挙結果に如実に表れました。
古賀: そう。選挙結果に響いたし、維新の支持率がやはり急速に落ちてきていますよ。議員の数では衆議院の第三党である維新の会のほうがだいぶ大きいんですけれど、今、どこに投票しますかという支持率では、一部ではみんなの党のほうが上回ってきている。
Gbiz: そういう調査結果がありますか。
古賀: そういう調査結果が出ています。逆に言えば、維新の会としては「ぶれない」という評判で支持率を上げてきているみんなの党と合流という話になれば、維新の会も改革の党だという雰囲気が出てきて支持率が上がるんじゃないかということだと思いますけど。