清原亜希 第2回 「ママの愛を込めたお弁当は、思春期をむかえる息子たちとの大事なコミュニケーション」

島地 勝彦 プロフィール

清原 お昼と夜はどうしていらっしゃるんですか?

シマジ あとはすべて1人で外食です。まあ、だいたいは編集者と打ち合わせしながら食事をすることが多いんですが、お陰さまでこの辺のレストラン情報はしっかり頭に入っています。だから新しいレストランがオープンすると、すぐ食べに行きます。

セオ シマジさんは、まるでマーキングでもするかのように、自分の行く店すべてに、タリスカーとソーダとブラックペッパーミルを置いてるんですよ。

立木 結婚していてもこれだけ自由を獲得しているんだから、それくらいの手間を惜しむべきではないよ。

清原 奥さまは何を食べているんでしょうか?

シマジ 霞を食べているようです。じっさいのところ何を食べているか知りません。ところで、『MY STYLE』のなかの「愛を込めたお弁当」の話にも感動しました。

セオ どういうお話なんですか?

シマジ セオ、ここをまた朗読してくれないか。

セオ はい、はい。それではいきます。

〈 少し前にちょっとショックなことがありました。長男が野球の練習に行く時、私はいつも手作りのお弁当を持たせているのです。ある日、「コンビニで買うから、ママのお弁当は今日はいらない」というんです。

 コンビニのお弁当を否定するわけではないし、友達と同じことをしたいというあの年頃の男の子の気持ちがわからなくもない。だけど、ものわかりのよい母ではいられず、思い切り本音をぶつけました。

 「ママは自分で炊いたごはんであなたに大きくなってほしいの。ママのお弁当を力にしてホームランを打ってほしい! それでもいらないといというならちょっと考えてみて。

 ママはお母さんのお弁当を食べたくても、お母さんが亡くなった今は食べられないんだよ。それがどんなにさびしいことかわかる?」

 長男はみるみる号泣、私も泣きそうになりました。昨日の夕食の残りが入っても、全体になんだか茶色っぽくても、お母さんの手作りのお弁当、それはかけがえのない愛情のしるしです。

 お弁当は、これから思春期に入っていく息子たちとの大事なコミュニケーションの場になるのだろうな。だから、今日も今日とて、張り切ってお弁当を作ります! 〉