時速300kmで走行中に巨大地震発生! 助かる方法はあるのか?

全国民必読 自分の命は自分で守れ!
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表に記載した水・食料の準備などがこうした場合に役立つほか、他の乗客とのコミュニケーションで周囲の和を保つことが重要になってくるだろう。トンネルで車内の照明がつかない状況になれば、乗客が順番に携帯電話の画面を開くなどして、バッテリーを保ちながら明かりを確保する工夫も必要だ。

最後に生死を分けるのは、乗客同士の冷静な助け合いの精神かもしれない。

第3部 富士山が噴火したらどうなるか

東海地震や南海トラフ巨大地震と並んで不安視されているのが、富士山の大噴火だ。東日本大震災の直後には、富士山の直下でM6・4の地震が発生したほか、山体の膨張が続いており、山麓では地面から湯気が上がっていることが確認されている地域もある。

もし富士山が噴火したら、東西交通の大動脈である東海道新幹線や東名高速道路はどうなってしまうのか。

一般的に、いつ発生するか予測のつかない地震とちがって、火山の噴火には火山性地震の増加など、さまざまな前兆現象があるとされる。だが、北海道大学地震火山研究観測センターの村上亮教授が本誌に、

「地震はいつ起こるかわからないが、噴火は火山性地震の増加などで前兆がわかるから、まだましだ、という人もいるようです。確かにそういう側面はありますが、過信してはいけません。

火山でも、地震などが起き始めてすぐに噴火に至る場合もある。専門家が警告し、行政が避難などの対処を取るのも必ず間に合うとは言い切れない」

と語っているように、突然の噴火も絶対にないとは言い切れないのだ。

政府の富士山火山防災協議会などが公表する富士山ハザードマップによると、雲仙普賢岳で起きたような火砕流や、大きな火山弾が飛来する範囲には新幹線も高速道路も入っていない。

一方で、直径6cm以下の噴石である火山礫は、風向きによっては火口から20km程度まで飛来する可能性があるという。

東海道新幹線は富士山頂の中央火口からは最短距離でも約23km。だが、富士山ハザードマップでは次の噴火が起こる場合、火口は中央火口よりもさらに南の山麓にできる可能性も明示されており、その場合は新幹線のコースも一部が火山礫の到達する範囲内となる。新幹線より富士山に近い東名高速道路や新東名高速道路はなおさらだ。

火山礫は小さいとはいえ、その破壊力はあなどれない。'86年の伊豆大島・三原山の噴火では、調査活動中の宮地直道日本大学助教授(当時)のヘルメットを火山礫が直撃。宮地氏は無事だったが、ヘルメットは粉々に砕け散ったという。

東名高速に乗っていたらどうするべきか

さらに、時間をかけてゆっくりと高速道路や新幹線を襲うのが溶岩だ。

富士山ハザードマップでは、24時間程度で溶岩が到達する可能性がある範囲を高速道路が通っている。

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