[ボクシング]
近藤隆夫「IBF、WBO加盟で変わりゆく日本ボクシング界」

スポーツコミュニケーションズ

4団体統一が新たな目標に

 そして、この4月1日、JBCはようやくIBFとWBOの2団体へ加盟。「団体乱立は望ましくないが、さらなる日本ボクシング界の発展のためには世界の流れに沿うべき」との判断からだ。好判断ではあるが、決断が遅すぎたと思う。

「IBFやWBOは認めるべきではない。タイトルの価値が下がってしまう」

 まだ、そんなことを口にする関係者もいる。これは、大きな間違いだ。世界タイトルの価値は、すでに20年以上も前から下がってしまっていたのである。

 世界タイトルが1つしかないのと、3つ4つとあるのでは、その重みは異なる。つまり日本がIBF、WBOを認可しようとしまいと、世界には主要王座が4つあるのだから、WBAのチャンピオンベルトも、WBCのチャンピオンベルトも世界最強の証などではなく、「クォーター・チャンピオン」のマークに過ぎなかったのだ。

 日本の歴代世界王者で構成される「プロボクシング・世界チャンピオン会」は、すぐに新垣に招待状を送るべきだろう。そして今後、志高きプロボクサーたちの目標は、「世界チャンピオンになること」ではなく、「4団体のベルトを統一して世界一になること」に変わりゆくのである。

近藤隆夫(こんどう・たかお)プロフィール>
1967年1月26日、三重県松阪市出身。上智大学文学部在学中から専門誌の記者となる。タイ・インド他アジア諸国を1年余り放浪した後に格闘技専門誌を はじめスポーツ誌の編集長を歴任。91年から2年間、米国で生活。帰国後にスポーツジャーナリストとして独立。格闘技をはじめ野球、バスケットボール、自 転車競技等々、幅広いフィールドで精力的に取材・執筆活動を展開する。テレビ、ラジオ等のスポーツ番組でもコメンテーターとして活躍中。著書には『グレイ シー一族の真実~すべては敬愛するエリオのために~』(文春文庫PLUS)『情熱のサイドスロー~小林繁物語~』(竹書房)『キミはもっと速く走れる!』 (汐文社)ほか。
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