マッキー牧元の「おいしいトレンド」
『焼き餃子には、四拍子の喜びがある』

中国をしのぐ「焼き餃子大国」日本

 餃子の故郷、中国東北部では、焼き餃子はマイナーな存在だということをご存知だろうか。餃子は、小麦の一大産地である中国東北部で発達した料理である。

 その地方では、水餃子が主であり、焼き餃子は水餃子が余った時の翌日に作る、副産物的料理なのである。

 中国では餃子は主食と副食を兼ね備えた主副食という存在で、ご飯と一緒には食べない。しかし日本に入ってきた餃子は、ご飯のおかずである必要があり、ビールの友である必要があった。そこで味わいがより濃く香ばしい焼き餃子が好まれ、発展していたのである。
その焼き餃子には、四拍子の魅力がある。

 第一は、香ばしく焼きあがった皮に、カリッと歯を立てる喜び。
 第二は、もっちりとした皮に、歯が包み込まれる喜び。
 第三は、中から飛び出す熱い汁を、受け止める喜び。
 第四は、よく練られた餡の、豚肉のうまみを味わう喜び。

 焼き餃子は、この明快な四拍子があるからこそ、日本の餃子界で燦然たる地位を築き上げた。ビールを何杯も飲ませ、猛然とご飯を掻き込ませてきたワケでもある。

「王将」の成功を見るまでもなく、餃子は日本人の大好物だ。ちなみに総務省発表の平成22~24年を平均した全国餃子消費量の全国平均は2,143円。焼売やハンバーグの消費の倍以上である。

 1位は、その2.5倍消費している宇都宮で4,745円、二位が浜松で4,579円。3位の京都の3,087円を大きく引き離している。東京都区部は2,456円で8位。

 しかし都内には、様々な個性を持つ餃子の名店がある。

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