前泊博盛(沖縄国際大学経済学部教授)氏がスクープした外務省の極秘文書、『日米地位協定の考え方』の存在

佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」号外(2013年4月4日配信)より
佐藤 優 プロフィール

佐藤: そのシーンですが、

──丹波さんは地位協定に詳しいと聞いたんですが。

丹波 私は安保課長を3年やってね、1978年から80年だったかな。四つの大きな事件があって大変だった。地位協定に詳しかったのは条約局時代だな。かなり勉強した。沖縄返還協定とか基地問題を担当しましたからね。

──「日米地位協定の考え方」という文書があるらしいですね。

丹波 そうそう、よく知っているね。あれはね、僕が書いたんだよ。昔、共産党が入手して国会で取り上げたことがあってね。省内でも流出させるやつがいるんだな

外務省の幹部が、共産党に外務省が文書を流出させたということをはっきり認めた。これも非常に重要な情報です。

邦丸: 「日米地位協定の考え方」の全文が琉球新報に出ているわけですよね。

前泊: 最初に報道したときに、外務省は「ない」と。

邦丸: こんな文書はそもそも存在しないんだと。

佐藤: 嘘つきですねぇ。

前泊: 報道後、横浜の弁護士さんがこの文書について情報開示請求をしたんですが、それでも「NO」と言ってきたので、これは困ると思った。僕らはもう報道していますから。そこで、モノはこれですということで、全文を新聞に掲載したんです。そうしたら外務省のある方から連絡があって、「外務省にも数冊しかないものを20万部も印刷してばらまくというのはどういうことですか」と・・・・・・。

佐藤: 数冊しかないというのはウソ。少なくとも数十冊あります。この文書はコピーが自由にとれますから。ですから、何十万部出たって大騒ぎする話じゃない。そもそも共産党に抜けている文書なんて、これはもうとんでもない話です。

邦丸: お書きになった丹波さんに、あらためてどういうことなのか聞いているんですね。

前泊: 実はこの前段があって、取材はもちろん拒否されるわけですね。ダメだ、会えないと。それで「名刺交換だけでも」ということで彼に会いにいくんです。すると、最初は「知らない」「コメントできない」としか言わなかった。そこでモノを・・・・・・。

邦丸: モノ!

佐藤: ブツですね。

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