2013.08.15
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大研究 人間、死んだらどうなるのか【第1部】医者、科学者が明かす これが「死後の世界」だ

週刊現代 プロフィール

「輪廻転生」はある

 危篤の母親を思い一晩中眠れなかったテスラだが、朝方ふと、うたた寝をした。すると美しい天使たちの形をした雲が見え、そのうちのひとつが母親の顔となった。その瞬間、「母が死んだ!」と確信したという。

「私は、どのような原因でこの奇妙な光景が見えたのか探求し始めた。長い時間はかかったが、これにも論理的な根拠があると分かり安心した。私は高名な画家の絵でこの天使たちの姿を見ていたのだ」(同前)

 だが、そのテスラにしても、実はある種の「死後の世界」については否定していない。人類という大きな塊として、私たちが生き続けているという考え方だ。

「指を切ると痛いのは、指が私の一部だからだ。友人が痛がっているのを見て自分も痛いように感じるのは、友人と私がひとつだからだ。私たちは皆、ひとつなのである。そして、個々人ははかない存在でも、人類全体は生き続ける。人間という有機体は大海の波のように、絶えず新しいものが古いものに入れ替わる、複雑な周期運動のひとつなのだ」

霊はあるか』などの著書がある、放射線防護学などが専門の安斎育郎立命館大学名誉教授は、こう語る。

「私も若い頃に働きすぎて疲労困憊し、心臓が止まりかけて自分が倒れているのを上から見下ろす臨死体験をしたことがあるんです」

 そんな体験をしてもなお、科学者としては霊が実在すると考えるには無理があると言わざるを得ないという。

「たとえばある霊が『安斎を祟ってやる』と思うとすると、霊はまず安斎を記憶して、世界をウロウロして、私のところに来たら『これが祟るべき安斎だ』と判断しなければならない。

 そういう活動をするエネルギーを得るためには、霊は外界から必要な物質を取り入れて、不必要な物質を排泄するはず。すると、霊のウンコとかオシッコがなければいけない。それは、いままで発見されていませんね」

 しかし、安斎氏もまた、ある種の死後の世界が地球上に存在すると考えている。

「計算してみたんですが、人間の体の18%は炭素でできている。では、この私の体が完全燃焼して二酸化炭素になり、地球上に均一に広がったらどうなるか。地球上のどこでも、網走番外地でもアマゾンの奥地でも、大気中には1リットルあたり11万個以上も、かつては私の一部だった炭素原子が含まれる計算になるんです。

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