辻野晃一郎「アートフェア東京を訪問して感じたこと」

「いいものはみんな海外に行ってしまう」

 先週、有楽町の東京国際フォーラムで開催されていたアートフェア東京に行ってきました。今年で8回目を迎えた「アートフェア東京」には、国内外からおよそ140のギャラリーが参加しているそうで、骨とう品から現代アートに至るまで、多彩な作品が展示・販売されていました。日本の首相経験者で、その後陶芸家・茶人として活動している細川護煕氏の作品も多数出展されていました。

 例年、5万人を超える来場者があるそうですが、業界関係者がメインでまだまだ一般の認知度が低いということでした。主催者側のある方が、「この業界に20年以上いるが、ほとんど成長しておらず、いいものはみんな海外に行ってしまう」とおっしゃっていたのが印象的でした。

 一般公開前の招待日に伺いましたが、会場には海外からの方々の姿も目立ち、やはり日本にはいいものが沢山あることをよく知っていて、最近の円安の影響もあり買い付け目的の方も増えているのではないかと思いました。

 中には、日本から出展された作品として、美術家やミュージシャンなど24人の若手アーティストで作るグループが、共同で暮らしながら作品作りをしていて、その活動を住宅ごと2億5000万円で売り出しているようなものもありました。奇抜ではありますし、賛否両論あると思いますが、芸術の発展にとって若い才能を育成することが重要とすれば、こういうのも新しい形の「ファンディング」としてしてアリか、と思いました。

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