先頭バッターが出塁し、中軸で還すという理想の得点パターンを成立させるために、欠かせないのが2番の役割です。侍ジャパンで井端弘和(中日)の存在が大きかったように、つなぎ役がいると、相手の嫌がる攻撃もできます。この点に関しては、まだいろいろな選手を起用し、模索している段階です。
たとえば、あの大石大二郎(現福岡ソフトバンクヘッドコーチ)の息子でもある大石崇晴は機動力が使えます。ただ、まだ守備も打撃も課題は山積です。スローイングは不安定ですし、打席では簡単に三振して返ってくることがあります。攻守に渡って、もっと粘りが出てくれば、ワンランク上の選手に到達できるはずです。
開幕まで、オープン戦はあと5試合が予定されています。打順やピッチャーの役割分担を最終確定して試合に臨むのは、残り2戦になってからを考えています。それまでは多くの選手にチャンスを与え、アピールしてもらうつもりです。
ケガ人がいないこともあり、投手、野手ともにチーム内のポジション争いは激しくなっています。選手たちは目の色を変えて練習に取り組んでおり、非常にいい雰囲気です。シーズンが始まれば、いろいろなことがあるでしょうが、ぜひ、どの選手を使えばよいか、うれしい悲鳴が続いてくれることを期待しています。
昨季は四国に来てから最悪と言っていい1年でした。今季は昨年以上に手応えを感じています。最高のシーズンになるよう、選手と一緒に頑張ります。開幕戦は4月6日、高知球場でソフトバンク3軍との試合です。たくさんの皆さんの応援をよろしくお願いします。