野球だけじゃない!「大谷世代(1994年生まれ)」はなぜ強い?
水泳世界記録保持者も、五輪銅メダリストも、サッカー英マンCが狙う逸材も、ソチの金メダル候補もいる

フライデー プロフィール

「日本一」は目標にならない

 大谷も意識の高さでは譲らない。前出の千葉監督が振り返る。

「うちのチームはボウリング大会を年に2回やっていたんですが、翔平はボールの穴に指を入れず、手をパーの形にして投げていたんです。聞けば『指を痛めないように』と答える。そんな子供は他にはいなかったですね」

 大谷と藤浪の両者に共通しているのは、はじめからプロどころか世界基準の成功を見据えて競技に取り組んでいた点である。著書に『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』がある作家の岩崎夏海氏はこう語る。

「彼らのような '94 年世代が世界レベルで頭角を現してきた背景には、やはり日本スポーツ界のグローバル化があるでしょう。野茂英雄がドジャース入りしたのが '95 年。その後、テニスで言えば、松岡修造や(クルム)伊達公子が四大大会を舞台に活躍し始めた。そうやって世界で当たり前のようにプレーする選手を見て彼らは育ってきた。例えば大谷君は『メジャーに行きたい』という意識を持つことで『世界標準で考えると高校時代に160km/hまで出しておこう』という目標を設定した。目標値が上がれば、到達点が上がる、というわけです」