[WBC]
オランダ相手に再び猛打 1位通過で米国へ

スポーツコミュニケーションズ

決勝まで中1日のアドバンテージも

 これで5-1。だが、侍ジャパンの猛攻はこれでは終わらない。2死から3番に入った井端弘和が四球を選び、一、三塁で阿部にこの回、2度目のバッターボックスが巡ってくる。2番手ジョナタン・イセニアの変化球にあわせると、打球は再びライトへ舞い上がった。スタンド最前列ギリギリに飛び込む3ラン。「1本目、2本目ともうまく打てた」という4番の2発で2日前のコールド勝ちを再現するかのような大差を奪う。

 その後、追加点が奪えず、終盤にリリーフ陣が四球絡みで失点を重ねた点はピリッとしなかったが、2点差に追い上げられた8回には長野が再び2点タイムリーを放つ。当初、山本監督がトップバッターとして考えていたキーマンが復調の兆しをみせたのは大きい。「調子が良くなかった長野が打ってくれてうれしい」と指揮官も安堵の様子をみせた。

「1次ラウンドのブラジル戦も厳しかった。2次ラウンドの台湾戦も大変厳しい戦いだった。それを乗り越えてチームがひとつになり、打線の活発さ、投手の安定感が出てきた」

 そう日本での戦いを総括した山本監督率いる侍ジャパンは、いよいよ米国へと向かう。アリゾナで調整し、日本時間15日にはサンフランシスコ・ジャイアンツと、同16日はシカゴ・カブスと強化試合を実施する予定だ。

 1位通過で準決勝は初日の18日となり、勝ち進んだ場合は決勝まで中1日の余裕が持てる。19日に対戦するもう1カードの状況を見ながら、決勝に備えられるのはアドバンテージだ。「日本らしい戦いで頂点まで行ければ」と意気込む指揮官の下、3連覇への態勢は整った。

(石田洋之)