[WBC]
中国に勝って連勝、打線は6安打止まり

スポーツコミュニケーションズ

<試合レポート>

流れ引き寄せた前田の好投

 WBC出場を熱望していた右腕が、念願の大舞台で好投をみせた。先発の前田健太は立ち上がりから140キロ台中盤の速球を連発。スライダーも効果的に決まり、大会前の右肩の不安を払拭する内容で中国打線を牛耳る。初回を3者凡退に仕留めると、2回はわずか8球で3アウトをとる。

 4回には3番・李磊に初安打となる二塁打を許すが、落ち着いて後続を打ち取った。65球の球数制限があるなか、5回を56球で投げ切った。「心配させといて投げるたびに良くなった。いいピッチングだった」と山本浩二監督も喜ぶ出来で、しっかりと流れを日本に引き寄せる。

 そんな若きエースを援護したのは若き大砲だ。2回、1死から糸井が四球と盗塁で二塁に進み、チャンスメイク。2死二塁でWBC初打席となる中田翔に打順が巡ってきた。1ストライクから高めに浮いたストレートを振りぬくと打球は三遊間を突破。糸井が三塁を回って先制のホームを踏む。強化試合では十分な結果が出せず、前日のブラジル戦ではスタメンから外れたが、起用に応えた。

 さらに5回、西武にも在籍していた2番手の朱大衛から松田宣浩が内野安打で出塁。犠打と相手のバッテリーミスの間に三塁まで進み、1死一、三塁から打撃好調の3番・内川聖一が打席に入る。2ストライクナッシングと追い込まれたものの、ファウルで粘って7球目を一、二塁間へ。タイムリーとなり、待望の追加点が入った。

 なおも、この日スタメン復帰した4番・阿部慎之助が四球を選び、満塁のチャンス。糸井が1ボールからすっぽ抜け気味に甘く入った変化球を叩くと打球はグングン伸びてセンターの頭上を抜ける。三塁走者、二塁走者はもちろん、ひざに痛みを抱える一塁の阿部までが生還し、5-0。試合の行方を決定付ける得点がスコアボードに刻まれた。