グーグルグラスというウェアラブル機器が話題になっている。グーグルが開発を続けており、すでに米国内では試験的な販売がスタートした。Twitterで所定のハッシュタグをつけてアイデアを投稿した人がモニターに選ばれ、1500ドルで購入できるという方法だ。
この製品を顔にかけると、視界の右上部に天気予報や道路のナビ、メールなどの情報が表示される。音声通話や動画撮影、さらにそれらをSNSでシェアするといったことが行える。
価格は高く、実験的なデバイスなので、すぐには普及しないだろう。実際に装着してみたら「頭がすぐに痛くなってしまった」というような指摘もあるようだ。
しかしスマートフォン、タブレットと幅を広めてきたモバイルデバイスが、次はグーグルグラスのようなウェアラブルデバイスへとさらに多様化していくのは間違いないだろう。
なぜ「間違いない」と言えるのか。それはウェアラブルはモバイルデバイスの「身体性」をさらに高めることができるからだ。
これまでのスマホやタブレットは、手に持っているカバンやズボンのポケットに入れられていた。それがウェアラブルになると、手首や顔などの身体に密着することで身体の情報をさらに得やすくなり、五感とも連携しやすくなる。これによってデバイスのライフログとしての性能はさらに上がってきて、取得できるパーソナルデータもさらに増えていくということになる。