[ボクシング]
杉浦大介「チャーリー太田、再びニューヨークのリングへ」

スポーツコミュニケーションズ

It's up to you(すべては自分次第)

ディベラ(左)もリングサイドで目を光らせている。

 今回の一戦は、実際にこれから先のチャーリーのキャリアに大きな影響を及ぼす可能性が高い。HBOの元番組責任者だったルー・ディベラがプロモーターを務める興行で、鮮やかなボクシングを展開できれば、将来への展望は一気に開ける。逆にベテラン相手に、もしも手惑うことがあれば、商品価値を疑われてしまっても仕方ない。負けは論外、苦戦も許されない。客を喜ばせる形で圧倒的に勝ち、さらなる大舞台に繋げていく必要がある。

 ペリー戦後の4月には、保持する東洋太平洋タイトルの7度目の防衛戦を座間市の米軍基地で行なうことがすでに決定。この2試合を順調にクリアすれば、その後、再びアメリカ本土で試合を組みたいというのがチャーリーが所属する八王子中屋ジムの希望である。

 中屋ジムの中屋一生プロモーターは、近未来にチャーリーとユーリ・フォアマン(元WBA世界スーパーウェルター級王者)、ディミトリー・サリタ(元世界タイトル挑戦者)といったビッグネームとの対戦を実現させたいと言う。

「ユーリ・フォアマンは名前が知られた選手だし、チャーリーは世界ランキングで高位にランクされています。フォアマン戦が実現すれば、サバイバルマッチとして互いにメリットのある試合になるんじゃないかと思っています。そのためにも、今回の一戦を良い内容で勝ってアピールしなければいけません」

八王子から真の意味で世界に飛躍していけるか。

 そう語るプロモーターの願い通り、チャーリーは明日への扉を自らの拳でこじ開けることができるか。豪快KOで目の肥えたニューヨーカーを喜ばせ、ステップアップの権利を手にできるか。

 チャーリーが生まれ育ったのは、“It's up to you(すべては自分次第)”が合言葉のニューヨークの街だ。その場所に再び戻って迎える2月21日の一戦は、彼のアメリカでのキャリアを左右しかねない大一番である。

杉浦大介(すぎうら だいすけ)プロフィール>
東京都出身。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、MLB、NBA、NFL、ボクシングを 中心に精力的に取材活動を行う。『スラッガー』『ダンクシュート』『アメリカンフットボールマガジン』『ボクシングマガジン』『日本経済新聞』など多数の 媒体に記事、コラムを寄稿している。
>>オフィシャルサイト「スポーツ見聞録 in NY」
>>twitter