[虎四ミーティング]
駒田徳広(プロ野球解説者)<前編>「“無死満塁で敬遠”伝説の真相」

スポーツコミュニケーションズ

荒川氏に教わった“足を上げる”重要性

二宮: 結局、その年は12本ホームランを打っています。打率2割8分6厘で、47打点。これでレギュラー奪還の手応えもつかんだのでは?
駒田: ところが、翌年は全く打てなくなってしまったんです。「やっぱりプロ野球はそんなに甘くないな」と思いましたよ。そしたら、5月くらいに当時監督だった王貞治さんに「ちょっと勉強してこい」と言われて、荒川博さんの所に通うようになったんです。

二宮: 荒川さんと言えば、王さんに“一本足打法”を伝授して、世界の王をつくり上げた人です。
駒田: いろいろと学ぶことが多かったですよ。特に足を上げて打つことの重要性を教えてもらいました。上体が弱い東洋人は特に、緩急にやられないためには、足を上げて打つということが非常に重要なんです。現代の日本人選手で、足を上げずに打って、首位打者を獲った選手はいません。足を上げるということは、一軍で3割以上打つための絶対条件なんです。

二宮: 確かに中田翔(日本ハム)もノーステップから足を上げ始めて、結果が出るようになりました。
駒田: そうなんですよ。僕は晩年になって、改めて足の上げる重要性を痛感しましたね。ここ数年の松井秀喜がそうでしたが、特に僕らのように体が大きい選手は下半身の動きが弱くなると、上半身がかぶさって、どうしても内野ゴロが多くなってしまうんです。僕なんか、左打者の併殺打の日本記録をつくっちゃいましたからね(笑)。それで、「もう一度、ちゃんと足を上げて打たないとダメだな」と思って、意識して上げるようになって、また打率3割台をマークすることができました。

二宮: その点においては、荒川さんの指導は理にかなっていたということですね。
駒田: はい。ただ、すごいなと思ったのは、今はもうそれが当たり前のようになっていますけど、王さんは1960年代に既にやっていたんですからね。その時代はほとんどのバッターがバットを短く持って、できるだけひきつけて、コンと当てていた。そんな時に、王さんは一人、思い切り足を上げてスカーンと打っていたわけですから、そりゃ、ケタ違いの記録をつくるはずだと改めて王さんの偉大さを感じました。

(後編につづく)

☆対談ダイジェスト動画☆

 

駒田徳広(こまだ・のりひろ)
1962年9月14日、奈良県生まれ。桜井商業出身。80年、巨人からドラフト2位に指名され、翌年入団。3年目に一軍入りし、史上初となるプロ初打席満塁ホームランを放つ。プロ20年間で満塁本塁打13本放ち、“満塁男”の異名をとる。93年オフにFAで横浜(現横浜DeNA)に移籍し、98年には38年ぶりの日本一に大きく貢献した。2000年9月、史上29人目となる2000本安打を達成。その年限りで現役を引退した。05年に東北楽天、09年には横浜の打撃コーチを務める。現在はプロ野球解説者として活躍している。

☆本日の対談で食べた商品☆
ねぎキムチ丼


 

1月17日より、期間限定で「ねぎキムチ牛丼」を発売致しました。「ねぎキムチ牛丼」は、長ねぎで作ったキムチをトッピングした牛丼です。キムチのピリッとした辛さが甘辛いタレで煮込んだ牛肉の旨みをより一層引き立てます。トッピング牛丼の元祖として長くご愛顧いただいている定番の「キムチ牛丼」とはひと味違った、長ねぎのキムチならではの味わいと食感をお楽しみください。寒い冬を乗り切る元気の源「ねぎキムチ牛丼」をぜひお召し上がりください。

すき家 虎ノ門四丁目店
東京都港区虎ノ門四丁目1番19号


(店舗写真:守谷欣史)
すき家が世界展開にむけてつくったモデル店舗。2階建てで吹き抜けの店内は従来の牛丼チェーンにはない解放感にあふれています。おひとり様でもグループでも食事が楽しめる店舗です。

(対談写真:金澤智康、構成:斎藤寿子)

協力:ゼンショー