最低最悪の「モンスター・ドクター」に会わないためにどうすればいいの?
私が出会ったダメダメな医者

週刊現代 プロフィール

あなたは人殺しか!

1_切りたがり

 都内に住む大学院生の加藤洋輔さん(23歳・仮名)には苦い思い出がある。小学4年生のとき、健康な盲腸を切り取られたのだ。

「宿題をするのを忘れたので、母親に『お腹が痛い』とウソをついて、ズル休みを決めこんだんです。心配した母に連れられて近所の診療所に行ったのですが、医師も診断がつかない。その医師の紹介状を持って総合病院に行くことになりました。私も『実はウソでした』とは言えないから、黙って従った。そうしたら総合病院で、『急性盲腸炎です。すぐ入院の手続きをしてください』と言われたんです。『そんなバカな!』とパニックになりましたが、手術室に運ばれ、麻酔をかけられ……とベルトコンベアに乗せられたように治療が進められ、逃れられなかった。後から知ったのですが、この病院は切らなくてもいい手術をするので有名な病院でした」

 定塚メンタルクリニック院長の定塚甫医師も、医師でありながらとんでもない経験をしたという。

 氏の娘が1歳3ヵ月ごろ滑り台から落ちて頭を強く打った。付き添っていた祖母が救急車を呼び、娘は救急病院に搬送された。

「すぐに開頭手術をしないと命に関わります。水頭症です。頭の中に水が溜まって脳の発達が阻害されてしまう」

 担当医が言った。定塚医師の娘は、生まれつき頭の大きい「おにぎり頭」をしている。ただし、何度も検査をしており、水頭症でないことは確認済みだった。

「祖母がびっくりして私の勤務先に電話してきたんです。『お祖母さんの署名でもいいから、手術の承諾書にサインしてくれと、ものすごくせかされているの。とにかくすぐに来て!』と言う。あわてて駆けつけたら、娘は手術室で精神安定剤を注射されて眠っており、担当医はすでに手術室に入っていました。『担当医に会わせてくれ』と看護師に頼み込み、ようやくその医師と面会できました」

 その医師は定塚医師の顔を見るなり、

「娘さんは水頭症なんですよ。早く手術しないと知的な障害が残るんです。今まで放っておくなんて、親としての責任はどうなっているんですか!」

 と、定塚医師の言葉をさえぎってまくしたてた。