文字通り、明日をつくる女性起業家のインタビュー連載を始めます。毎月、これから楽しみな素敵な方に、経営コンサルタント・多摩大学客員教授の本荘が話をうかがいます。初回は、「ちょっと、贅沢なあられ」屋の株式会社「つ・い・つ・い」の遠藤貴子社長の登場です。
特に気に入ったあられがありました。米にこだわり、減農薬で塩は石臼でひいたもの。そこがつぶれそうだと聞いて、残念だ、なんとか多くの人に買って貰いたいと思ってこの会社を始めたのです。ちょうど転職3ヵ月で勤め先がつぶれたときで、また履歴書を書いて転職活動するより、このあられを私がなんとかしようと思ったんです。
自分なりのアイデアもありました。70歳代がメインの客層で、昔ながらの味とパッケージだった商品を変えて、若者や外国人などこのあられを知らない人に売れたら面白そう、と考えて始めました。やってみたいから自然に取り組んだんです。
自分が興味のある身近なものに、率直に取り組んだ遠藤さん。起業というと身構えて肩に力を入れ過ぎな例もあるが、素人でも好きだからとするっと起業した遠藤さんには、人生を楽しむ姿を感じる。また、古いものを再開発する小さなイノベーションに機会をみたのは、本人には自然なことだろうが、ユニークな視点だ。