佐々木俊尚「これまでのジャーナリズムの世界観を覆すジャービスの「デジタルファースト」

(画像:BuzzMachine)

プロセスにまでデジタルが入り込む

 ジェフ・ジャービスが以前、ジャーナリズムにおける「デジタルファースト」の定義を書いていた。ジャービスは『パブリック―開かれたネットの価値を最大化せよ』(NHK出版)などの本でも知られる論客で、BuzzMachineという著名なブログを書いている。

The article and the future of print

 新聞のウェブ化、デジタル化というと、記事を紙の新聞として発行するだけではなく、ウェブサイトや電子新聞の形でも発行し、インターネット経由で読んでもらう意味だと思っている人はいまだに多い。

 もちろん最近はそれだけでなく、ウェブ版だけの独自の長い分析記事なども現れてきている。産経新聞はかなり前から、記者会見の全文採録みたいなことをしているし、日経新聞も紙面の制約から読めないような長い記事を電子版にだけ掲載するような試みをしている。どちらも好評だ。

しかしジャービスは、デジタルファーストというのはそういう外形的な話だけはなく、ジャーナリズムの本質的なプロセスにまでデジタルが入り込むことを意味するのだ、と書いている。

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