週現スペシャル あなたの職場にもいるでしょ?「勉強はできるのに、仕事はできない人」の研究

受験生諸君!いい大学を出てもダメな人はいっぱいいます
週刊現代 プロフィール

 彼らを重要な地位に就かせると、組織が作動しなくなる。業界全体が急速に官僚化し、凋落していくのです。歴史を見ても、繊維、銀行、マスコミ、広告代理店と、東大生が大挙して押し寄せる産業はどこも斜陽になりました」

 ダメな高学歴が増えた影響は、弁護士業界にもモロに出ている。

 業界の過当競争にあえぐ30歳の弁護士が言う。

「僕は東大法学部卒ですが、司法試験に受かったのも遅かったので、大手事務所への就職なんて夢のまた夢。零細事務所で年収300万円でやってます。

 もともと弁護士をやりたいわけじゃなくて、権威が欲しかっただけだから、仕事はまったく楽しくないですね。持ち込まれる相談も『隣の騒音がうるさい』とか『借金をチャラにしてくれ』とか、どうでもいいのばっかり。よく弁護士が『依頼者の喜ぶ顔が私たちのやりがいです』とかHPに書いてますけど、まったく共感できないですね。

 ウチのボス弁は私大出身のそういう熱血弁護士タイプ。僕は熱意がないし、彼をバカにしてるのが伝わってるだろうから、向こうも僕のことを嫌いだと思います。全然構いませんけど」

 勉強はできるのに仕事ができない人の共通点は、「プライドが邪魔をして、自分の持ち場で一生懸命やれない」ことだと言える。たしかにそんな人とは働きたくない。

II 理系篇 IQは高いがEQが低く、上司より「科学の神様」を尊敬する

 その日は東大サークルの先輩同士の結婚式だった。参加した男性(文学部卒・27歳)が言う。

「2次会にサークルのメンバーが60人ほど呼ばれ、半分同窓会みたいな感じでかなり盛り上がりました。でも9時に終わって、さあ3次会ってときに、7割近い人が帰ったんです。女性はまだわかるけど、男も20人近く帰った。

 何か用事があるのかと、同期の製薬会社勤務の男を捕まえて理由をきいたら、

『帰って家計簿をつけなきゃいけないから』

 って言うんで驚いて。さらに驚くべき事実は、帰った男は20人全員、理系だったんですね。

 理系の東大生は、大勢の飲み会でも1対1で話したがる人が多くて、よく女子に気持ち悪がられます。それは口説くためではなく、人が大勢いる場所にいると、情報のインプットが多すぎて処理しきれないから嫌なんだそうです。そして、自分の許容範囲を超えるとすぐに家に帰ろうとする。

 受験勉強でいうと復習に当たる。授業が進みすぎたから早く帰って復習したい、みたいな感覚なんだと思います。東大の理系はそういう奴、多いですよ」