第1回はこちらをご覧ください。
世の中に溢れている「数字」はたいていデタラメである。特にネット上の統計データはゴミばかりだ。結論を導き出すために、恣意的につくられている数字に注意しよう。とりあえず、数字で説明されたら疑ってかかるべきだ。
B層は合理的にものごとを考えるのが大好きです。
だから、数字で説明されると安心します。
このB層の習性を利用して、数字をつかってモノを売る人たちがいます。
「カロリー五〇パーセントオフ(当社比)」に食いつくのもB層です。
ダイエットしたかったらカロリーは絶対値で捉えるべきです。
数字自体は事実でも見せ方を変えれば世論は誘導できる。
世論調査で、憲法改正の是非を問い、賛成派が五一パーセントだったとします。
そうすると、改憲賛成の新聞社は「過半数が賛成」と書き、改憲反対の新聞社は「約半数が反対」と書く。
そもそも世論調査は世論操作のために行われます。
数字で説明されたら、とりあえず疑ってかかるのが真っ当な態度です。
宝くじがよく当たる売り場が存在するのは事実です。
「一等がよく出る」売り場では、実際に一等がよく出ます。
なぜか?
売り場の立地がいいことと、情報に流されるバカが並んで買うからです。
統計的にはそれだけで説明がつきます。
そもそも、宝くじを買うこと自体、どぶにカネを捨てるようなものです。
胴元が五割もっていくギャンブルなんてそうはありません。トイチの闇金よりタチが悪い。「夢を買う」のが宝くじなら、「夢に流される」のがB層です。