本当に使えるがん保険はどれ? 「がん保険の選び方」
がん保険のカラクリ【第3回】 文/岩瀬大輔

 保険料の支払いを、電気料金や電話代のような生活していく上での必要経費と考えるとどうか。毎月4‌0‌0‌0円だったら、飲み会を月1回我慢すれば払える金額でもある。がんが心配な人だったら、払ってもいい金額かも知れない。あくまで「保険」なのだから。

 他方で、80歳まで支払いを続けた場合の総額を考えてみる。2‌0‌4万5‌4‌7‌2円。もし何もなかったら、このお金を捨てたことになる。もしかしたら、がんになったときに受け取る金額よりも少ないかも知れない。このお金を貯蓄しておいた方がいいかも知れないという考えも成り立ちうる。

 実際に、保険料は保険会社が給付金を支払う確率を試算し、それに一定の安全を見越した係数をかけ、そこに保険会社が自社の人件費や販売手数料、広告宣伝費を上乗せした金額として算定される。

 例えば、40歳の男性が10年間でがんに罹る確率が2%であると前述した。すると、1‌0‌0万円の診断給付金を払うための「原価」は10年間で2万円(1‌0‌0万円×2%)、毎年の保険料で2‌0‌0‌0円ということになる。これに一定の安全を考慮した係数をかけ、手数料を上乗せすることになる。

売れ筋のがん保険商品を比較する

 次に、いま比較的よく売れている商品について2‌0‌1‌1年6月現在に把握している情報を整理してみた【図表13】。これはあくまで各社の違いを明らかにするために提示しているに過ぎないので、詳細については各自でホームページなどを参照して欲しい。