漠然とイメージして恐れるより調べてみるべし がん治療費の実際
がん保険のカラクリ【第2回】 文/岩瀬大輔

 実際、経済的負担が治療選択に影響をおよぼしたかについては、6%の患者が『影響あり』と回答。具体的には高額な抗がん剤を使った治療の変更や延期、中止が主な対応だった」(日経メディカルオンライン2‌0‌0‌7年10月31日)

 費用が特に大きくかかってしまうのは、未承認の抗がん剤や先進医療など、保険診療外の医療を望む場合であるとも言える。その効能が科学的に実証されていないにもかかわらず、すがる思いで代替医療に多額の出費をしてしまう人も少なくない。

 このように、がんにかかる治療費については、明確な回答があるわけではない。
 大切なことは、漠然と不安がることではなく、基本的な医療は保険診療として保障されることを念頭において、自分がどのような医療を望むのか、健康なうちから考えておくことではないだろうか。

(以下、次回へ続く。1月31日公開予定)

 
◆ 内容紹介
いざという時、役に立つのか? 複雑すぎて専門家でさえ比較できないというがん保険。本当に2人に1人が罹る病気なのか? 実際にいくら治療費が必要か? 『生命保険のカラクリ』で生保業界のウラを詳らかにした著者が、今回明らかにするのは「医療保険のカラクリ」。正確な知識を持てば、いたずらに不安にから れることなく、自分に合った賢い選択ができると説く。民間の医療保険が抱える問題、公的医療保険との関係についても言及。すべての日本人が知っておくべき 医療保険、がん保険のイロハを教えます。
岩瀬 大輔
1976年生まれ。東京大学法学部在学中に司法試験に合格。1998年卒業後、ボストン・コンサルティング・グループなどを経てハーバード経営大学院に留学。帰国後、ライフネット生命保険設立に参画。現在、代表取締役副社長。著書に『金融資本主義を超えて』(文春文庫)、『生命保険のカラクリ』(文春新書)、『ネットで生保を売ろう!』(文藝春秋)、『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社)、『入社10年目の羅針盤』(PHP研究所)などがある。
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