週現スペシャル プロ野球・Jリーグ・プロレス
日本人が愛した助っ人・出稼ぎガイジン選手
「あの人はいま」

週刊現代 プロフィール

 名刺代わりのホームランと言えば、「黒船」と称されたボブ・ホーナー(55歳)が間違いなく、過去ナンバーワンだろう。'87年、ヤクルトに電撃入団した29歳の現役メジャーリーガーはデビュー戦でいきなりホームランを放つと、2試合目では阪神のエース・池田親興から豪快に3発。腰痛の影響で規定打席に到達しなかったにもかかわらず、93試合で31本塁打(打率3割2分7厘)という驚異的な成績を残した。

 彼を引き止めるべく、ヤクルトは当時最高年俸だった落合博満の約5倍となる、年俸5億円の3年契約を提示。だが、たった1年で黒船は帰港してしまう。

「彼が来たのには理由がある。年俸高騰をさけるため、メジャー各球団のオーナーたちが大物FA選手潰しに動いたからです。契約できず浪人するよりは日本でプレーしたほうがマシ、という判断。『地球の裏側にあったもうひとつのベースボール』に愛情はなかった。ホーナーの年俸は3億円。CMにも出ていましたから、いい出稼ぎになったでしょう」(スポーツライター・臼北信行氏)

 だが帰国後、ホーナーは右肩を故障。わずか3ホーマーに終わり、31歳の若さで引退。最後の輝きを放ったのが「地球の裏側」だったのは皮肉だ。

「実業家に転身し、コンサルタント事業などに手を出して失敗。巨額の負債を抱えて表舞台から姿を消しました。テキサスでひっそり暮らしているという話がありましたが、電話帳に記載はない。接触できているスポーツマスコミは、ほとんどいないのでは」(臼北氏)

逮捕されていた4番バッター

 '96年に巨人入り。力のある真っ直ぐ、チェンジアップ、シュートのコンビネーションで一時、エース級の働きを見せたバルビーノ・ガルベス(48歳)の場合、マスコミどころか、親族ですら行方を掴めていない。

 ガルベスの長男で、ドジャース3A所属のブライアンは本誌にこう嘆いた。

「ごめんよ。僕も今、彼がどこで何をしているか、分からないんだ。日本でプレーするために、父が僕たちのもとを去ってから、ほとんどコンタクトできていないんだよ・・・・・・」

 スポーツライター・大冨真太郎氏によれば、

「日本で再婚し、ドミニカと行き来していたという話がある」

 というが、真偽のほどは不明である。

 だが、セカンドキャリアがイマイチでも、日本での活躍が一瞬であったとしても、犯罪者に身を落とすよりはマシである。

 イチローがいた黄金時代のオリックス。チームをともに支えた主砲、トロイ・ニール(47歳)は'08年、手錠をかけられた写真が世界中に配信された。20年にわたって取材を続けている、メジャーリーグ研究家の友成那智氏が解説する。