[サッカー]大仁邦彌 × 二宮清純<前編>「日本サッカーのトップが描く未来図」

~新春スペシャル対談~
スポーツコミュニケーションズ

女子、フットサルに感じた成果

二宮: 大仁会長は女子サッカーやフットサルの発展にも尽力されています。そのなかで女子は、なでしこジャパンが11年ドイツW杯で優勝し、ロンドン五輪では銀メダルと結果を出しました。
大仁 男子と同様に女子にも技術をきちんと教えてきた成果が出てきたと感じますね。今までは、諸外国にはパワーやスピード、高さというフィジカル面の差でなかなか勝てませんでした。そこで重要視したのが、技術をしっかり身につけ、日本の良さであるチームとして戦うことです。これらに継続して取り組んできたことがここにきて、ようやく実を結び始めたと思っています。

二宮: 女子サッカーは国内リーグ消滅の危機を乗り越えての栄冠です。
大仁 苦しい時代においても、日本の女子のトップリーグを20年以上続けてきたことは大きかったと思いますね。

二宮: そしてフットサル日本代表は、昨年のW杯(タイ)で初めてベスト16に進出しました。
大仁 これはFリーグの存在が大きいですね。2007年に発足させ、6年目を迎えています。それはもう、Fリーグが始まった時と現在の日本代表を比べると、実力に大きな差があります。また、Fリーグ入りを目指すチームや選手が全国に増えてきたことで、フットサルの裾野も広がりました。普及面においても、Fリーグは大きく貢献していると感じています。

二宮: フットサルは狭い空間でプレーしますから、そのスキルがサッカーにも生きることが多いでしょうね。
大仁 それは間違いないですね。スペインでは小さい時にフットサルを経験することで、シャビ(バルセロナ)に代表されるような高いテクニックを持つ選手が育つ。それから、ブラジルもストリートサッカーと呼ばれる少ない人数でかつ小さく狭いところ、たとえば道路でボールを蹴ったり……。フットサルもストリートサッカーも、小さい時に、少人数でボールタッチ数の多いゲームを楽しむ点は共通していることだと思いますね。