「死ぬのが怖い」人に贈る七つの対処法

「幸福学」の前野隆司先生が教えます
前野 隆司 プロフィール

本当はもともとみんなわかっていたのに、そうではないと思い込むために宗教や科学というものができ、それが数千年の間世界を支配していたというだけのことなのではないのか。

しかし、人類は長い旅を終え、再び太古の自然畏敬的価値観に戻らざるを得なかったというだけのことなのではないのか。科学技術は世界を変え、進歩を導くように見えたが、実は進歩も幻想で、すごろくを振り出しに戻すための仕掛けだったのではないか。

実際、科学技術の進歩は、人類による地球の破壊をもたらした。地表はコンクリートとアスファルトと鉄で埋め尽くされ、空気の組成は変えられ、オゾン層は破壊され、人類というパンデミックが終焉を迎えようとしている。そういうことなのではないか。

つまり、人間は、どんどん増えて、科学技術をどんどん発達させ、地球を破壊し、地表を醜い人工物で埋め尽くし、そして、限界を迎えた。同時に、死ぬのを怖がり死から目を背ける生活も限界を迎えた。これは、歴史の必然だったのではないか。

伸びきったバンジージャンプのゴムが再び縮み始めるように、近い将来、世界人口は減少に転じ、人類の死生観も太古に戻る。そういうことなのではないか。

Photo by Jp Valery from Burst

そして、世界は日本化し、滅びの美学が世界中で理解されるようになるのではないか。日本は、もともと知っていたのだから。死は滅びである、必然である、と。

そんな、今という時代。科学技術が心を丸裸にした現代。

もはや現代人は、宗教やスピリチュアリティーに頼れない。では、僕たち現代人は「死ぬのが怖い」という思いにどう対処すればいいのか。

本書では、七つの答えを用意した。大サービスである。

 (1)心は幻想と理解すること、
 (2)人生は死刑だと理解すること、
 (3)自分の小ささをかみしめること、
 (4)主観時間の幻想性を理解すること、
 (5)自己は単なるメディアだと理解すること、
 (6)幸福のメカニズムを理解すること、
 (7)悟りとリラクゼーションのメカニズムを理解すること。

関連記事