あなたは死ぬのが怖いですか?
死ぬのが怖いと思う人は日本人の54%、思わない人は30%。死後の世界があると思う人は35%、ないと思う人は39%(ともに、残りはどちらともいえない。僕が行ったアンケートの結果)。
両者に相関はない。つまり、死ぬのが怖い人は怖くない人よりも多く、そして、死後の世界がないと思うから怖いのではなく、死後の世界のありなしに関係なく、怖いと思う人は怖い。怖くないと思う人は、やはり死後の世界の有無に関係なく、怖くない。
今の僕は、死ぬのが怖くない。そして、死後の世界はないと思う。
思い返せば、子供の頃は逆だった。子供の頃は、死ぬのが怖く、だから、死後の世界があればいいのに、と思っていた。もしも死後の世界がないのだったら、死は自己の完全な消滅ではないか。そんなことは嫌だった。
だから、父に尋ねたことがあった。小学校2年生の頃。
「死んだらどうなるの?」
父の答えはシンプルだった。
「何もなくなってしまうんだよ」
残酷だった。ショックだった。信じたくなかった。
あれから半世紀近い時が経ち、父が言ったことは正しかったと思う。科学や統計から考えると。