山中伸弥教授に続くノーベル賞受賞者は誰だ スポーツ、ビジネスで世界の頂点に立つ!

2013年強いニッポンを作る「注目の100人」

 今年は日本人の底力を見せる年になる。グローバルに通用する知性、世界に挑むアスリート、経済復活のカギを握るビジネスパーソン、飛躍が予想される芸能人を紹介。世界の指導者たちの今後も占う。

ノーベル賞に最も近い日本の天才たち

 iPS細胞を開発した京都大学・山中伸弥教授の受賞に沸いた昨年。「今年は『光』というテーマが先端科学のトレンドになっている」と言うのはノンフィクション作家の山根一眞氏だ。

「化学賞で期待するのは、光によって化学反応を起こす触媒を発見した東京理科大学学長の藤嶋昭氏。現在は壁面やガラスの汚れ防止などに使われていますが、今後この分野での発展を予感させます。物理学賞で挙げるなら、100億年経っても1秒も狂わない光格子時計の開発者、東京大学の香取秀俊教授でしょうか」

 同じ「光」で注目されるのは、LED(発光ダイオード)だ。

「明るい青色のLEDの製作に成功した名城大教授の赤?勇氏と、その大量生産技術を開発した米カリフォルニア大教授の中村修二氏が物理学賞を同時受賞しても不思議ではありません」

 そう話すのは、科学ジャーナリストの馬場錬成氏。ノーベル賞の一つの傾向として、研究成果が実用化され、世界で数千億円規模の市場になった場合に受賞が現実味を帯びてくるという。

 山中氏に続く医学・生理学賞では、東京工業大学特任教授の大隅良典氏、東京大学大学院教授の水島昇氏、北里大学名誉教授の大村智氏らの名が挙がる。大隅氏は、古くなったたんぱく質を新しく作り変える細胞の「オートファジー(自食作用)」の仕組みを解明。後にその鍵となる分子を発見したのが水島氏だ。

「大村氏は、オンコセルカ症という感染症の特効薬を開発し、2億人以上もの人を救っています」(馬場氏)

 また、成長ホルモンの分泌を促し、食欲を増進するホルモン「グレリン」を発見した国立循環器病研究センター研究所所長の寒川賢治氏も候補の一人。

「実は山中伸弥教授よりも早く注目されていました。〝ホルモンハンター〟の異名もお持ちですが、まさに狙いを定めて研究し、成果を上げる力に非常に長けている」(『日本にノーベル賞が来る理由』の著書がある、作曲家・指揮者の伊東乾氏)

 化学賞では、前出の藤嶋氏のほか、次の4名も。

・金の触媒作用を発見した首都大学東京名誉教授の春田正毅氏。

 

・コレステロールを低下させる「スタチン」を発見し、代謝のメカニズムを解明した東京農工大特別栄誉教授の遠藤章氏。

・指令に従って動く極小の「分子機械」を発明した崇城大教授の新海征治氏。実用化されれば、体内でがん細胞を攻撃したり、特定部位に薬を運ぶことも可能に。

・たんぱく質の一つ一つが動く様子を観察する手法を開発した大阪大学特任教授の柳田敏雄氏。

 物理学賞では、「インフレーション宇宙論を提唱した自然科学研究機構長の佐藤勝彦氏も候補の一人になりえる」(山根氏)という。

 日本人が一度も受賞したことのない経済学賞には、「米プリンストン大学の清滝信宏氏は米国で評価が高く、経済分野で日本人初の『トムソン・ロイター引用栄誉賞』を受賞した。同様にスタンフォード大名誉教授の雨宮健氏、同大名誉教授の青木昌彦氏も論文引用数、実績共に申し分ない」(伊東氏)との見方もある。

 村上春樹氏の文学賞は今年も注目されるが、伊東氏によれば、他にも可能性がある作家はいるという。

「実績や世間の評価を考えれば、村上龍氏や島田雅彦氏が国際世論に問いかける作品を書き、英訳本などを出せば、充分に可能性はあるでしょう」

 最後に、平和賞での日本人受賞はあるのか。

「可能性があるのは緒方貞子氏。尖閣諸島や竹島問題で揉める東アジアの平和に寄与する活動で大きな貢献をすれば、平和賞に一番近い日本人です」(同前)

世界でも勝てる!エースたちの海外挑戦

 スポーツ界では今年、多くの日本人が世界の舞台で戦い、頂点を狙う。まず、3連覇を目指すWBC日本代表は3月2日に開戦。

 主将の阿部慎之助、開幕戦での登板が濃厚な田中将大らスター選手らと選出された、昨季年俸1000万円の角中勝也に注目したい。

「月収13万円の独立リーグ出身で今季ブレイク。主食は吉野家の牛丼。シーズン終盤に2試合連続で猛打賞を記録し、パリーグの首位打者に輝くなど勝負どころに強い」(スポーツ紙記者)

 ドラフトは昨夏、奪三振記録更新で甲子園に旋風を巻き起こした松井裕樹に注目が集まるが、「早稲田大学進学が第一希望らしい」(スポーツ紙記者)とのこと。

 WBC後はサッカーが盛り上がる。現在、'14年ブラジルW杯最終予選を戦う日本は出場に王手を掛けた。