有名人の主治医が語る「命を救った治療」~理想の医師とはいったい何だろうか。著名人5人が全幅の信頼を置く名医が、その治療法と信念を余すところなく明かした。

フライデー プロフィール

 澤田医師を筆頭に6人編成のチームで行われた手術は、ガンの周囲20㎝を切除して終了。この時、同じく主治医として執刀したのが、澤田医師の後輩で、現在はともに都城に移っている横山剛医師だ。澤田医師が語る。

「大腸の腹腔鏡下手術は広範囲に及ぶため、内視鏡外科学会の技術認定医レベルの医師が少なくとも二人いないとできない。その点、横山君との共同作業はとてもスムーズだった。一昨年、彼の父親が経営する横山病院に移ったのも、彼と協力して、症例数が少ない南九州に腹腔鏡下手術を普及させたいと思ったからです」

 現在も週に一度上京し、古巣の虎の門病院で診察を続けている澤田医師。鳥越は今も、澤田医師の診察日に定期検査を受けるなど交流は続いている。

「鳥越さんは、大腸ガンの手術後も検査を受けていたおかげで、'07年に肺に転移した際にも手術可能な段階で発見できた。大腸ガンの場合、便潜血反応が出ても、当人が痔と思い込みガンの発見が遅れることが多い。40歳以上なら特に、内視鏡検査も定期的に受けてほしいですね」

悪性腫瘍を検査で見抜いた
みのもんたの「かかりつけ医」

丁寧かつ苦痛が少ない内視鏡検査で知られる渡辺医師。検査件数は年間3000件を誇る

 鳥越と同じく、検査によって事なきを得たのが、みのもんた(68)だ。

 12年前、当時司会を務めていた番組『午後は○○おもいッきりテレビ』(日本テレビ系)の企画で受けた大腸内視鏡検査で早期の大腸ガンが見つかった。検査を担当した東京・代々木の渡辺七六クリニック院長・渡辺七六医師が明かす。

「番組で健康や医療の話題を取り上げ、早期発見の重要性を説いていながら、みのさんは胃腸の内視鏡検査を受けたことがなかった。そこで検査を体験し、その模様を番組で流すことになったんです」

 収録時には渡辺医師の恩師である東京女子医科大学名誉教授の横山泉医師も立ち会った。

「検査時は苦痛軽減のため弱い麻酔を使います。ボーっとしますが意識はある状態なので、モニターの映像を医師と被験者が一緒に見ることができます。肛門からカメラを入れて大腸全体を見終えるのに、通常は5~10分ほどです」

 しかし、この時偶然にも、上行結腸にポリープが見つかったのだ。良性なら大きな問題はないが、渡辺医師はポリープの〝顔つき〟の悪さを感じたという。